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実技2【過去問私的解説&考察】第62回気象予報士試験

ここでは独学で実技試験を突破した晴野はれのが、令和6年8月の第62回気象予報士試験の実技 2 を「私・晴野はれのだったらこう考えるよ!」という内容でお伝えします。

問1(1)まで無料で公開しております。

出版社が出してる「過去問解説」とは違い、「晴野はれの的過去問解答までの道のり」を私一人で書いており、誰かの監修は受けておりません。
私の考え方が必ずしも正解とは限らないことをご了承の上、ご利用ください。

もしあなたが第62回気象予報士試験の問題と解答をお持ちでなければ、まず気象業務支援センターの「気象予報士試験・問題と解答のダウンロード」でダウンロードしてください。
(過去5年分の試験問題と模範解答をダウンロードできます。)


では早速やってみよー!


XX年12月29日から 30日にかけての日本付近における気象の解析と予想に関する問題です。予想図の初期時刻は、いずれも12月29日21時(12UTC)。
冬の問題です!


問1:大きな範囲で現象を把握する

【問題文】
図1は地上天気図、図2、図3は高層解析図、図4、図6は12時間後の予想図、図5、図7は24時間後の予想図である。これらを用いて以下の問いに答えよ。

問1(1)日本付近の気象概況

【問題文】
29日21時の日本付近の気象概況について述べた次の文章の空欄(①)~(⑩)に入る適切な語句または数値を答えよ。ただし、①は下の枠内から1つ選び、③は十種雲形を漢字で、⑤は漢字で、⑧は16方位を漢字で答えよ。

いつもの穴埋め問題です!
サクサク終わらせましょう〜!

【穴埋め問題文】
図1の地上天気図では、前線を伴った低気圧が秋田沖および九州付近にあって、発達しながら東へ進んでいる。また、沖縄の南から日本の南にかけて停帯前線がのびており、南西諸島では雨を観測している。
低気圧が接近している秋田の現在天気は(①)雨で、気圧は(②)時間前に比べて3.6hPa下降している。一方、東京の現在天気は晴れで、(③)を観測しており、8分雲量は(④)である。

低気圧が接近している秋田の現在天気は①「弱い」雨。(選択問題)
気圧は②「3」時間前に比べて3.6hPa下降しています。(用語集「地上観測記入形式(天気記号)

図1
用語集「大気現象記号(天気記号)」

東京の現在天気は晴れで、③「高積雲」を観測しています。
8分雲量は④「3」です。

用語集「雲の記号」


用語集「全雲量 記号(10分量・8分量)」


【穴埋め問題文つづき】
秋田沖の低気圧に対しては(⑤)警報が発表されており、低気圧の周辺海域では(⑥)時間以内に、最大風速が(⑦)ノットとなる見込みである。この警報で30ノット以上が予想される範囲は、低気圧の(⑧)側のほうが広く、中心から(⑨)海里となっている。

秋田沖の低気圧に対して発表されているのは⑤「海上暴風」警報。

図1
用語集「海上警報(記号)」


この低気圧の周辺海域で⑥「18」時間以内に、最大風速が⑦「50」ノットとなる見込みです。

図1

この警報で30ノット以上が予想される範囲は、低気圧の⑧「南西」側のほうが広く、中心から⑨「1500」海里となっています。


【穴埋め問題文つづき】
図3の 850hPa面によると、秋田沖の低気圧の周辺では最大風速(⑩)ノットの南西風が吹いており、そこは強い暖気移流の場になっている。

図3より、秋田沖の低気圧の周辺では最大風速⑩「40」ノットの南西風が吹いています。(低気圧中心に近いところは30ノットですが、「最大」を問われているので40ノットの方で解答しました。)

図3


【模範解答】も
①「弱い」 ,②「3」 ,③「高積雲」 
④「3」 ,⑤「海上暴風」 ,⑥「18」 
⑦「50」 ,⑧「南西」 ,⑨「1500」 
⑩「40」
 

秋田沖の低気圧が、今後発達する…と頭に留めて

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