【超短小説】年雄とルールとモラル

年雄はお酒が弱い。

だから、晩酌はほぼしない。

でも今夜は呑みたい気分。

年に二、三回の晩酌を楽しんでいる。

家で呑むお酒は酔いが早い。

気が緩んでいるせいか。

外で呑む時はもう少し気を張って呑んでいるのだろう。

ルールを破らないように。

・・・モラルか?

なぜ気を張って呑むのか?

ルールの為か?モラルの為か?

ん?

ルールとは?モラルとは?

ルールを守る為にモラルがあるのか?

モラルの為にルールがあるのか?

ん?

お湯割りの焼酎をグビリ。

「ルールは守っている。あとはモラルの問題だ」なんてセリフを聞いた事がある。

て事は、ルールがあればモラルはいらない?

いや、そもそもモラルがルールを作ったんじゃないの?

ん?

お湯割りの焼酎をグビリ。グビリ。

ポテチをパリパリ。

昔はルールはなかったんじゃない?

モラルの統一が目的でルールが出来たんじゃないの?

違う?

ルールが出来たから、モラルが生まれのか?

グビリ。グビリ。グビグビ。

ポテチをパリパリパリパリ。

ルールが先か、モラルが先か。

鶏が先か、卵が先か。

お湯が先か、焼酎が先か。

晩酌って楽しい。

浜本年雄40歳。

明日も仕事だ。

楽しいな。

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