【超短小説】年雄と焼肉とラーメン
合う合わないとかではない。
年雄は今、焼肉とラーメンが食べたい。
"焼肉かラーメンか"ではなく、焼肉とラーメンだ。
年に数回来る年雄のわんぱくモード。
学生時代の後遺症。
年雄は高校生の頃、1番食べていた。
1日5食。
朝ご飯を家で食べ、2時間目の休み時間に弁当を食べる。
お昼は食堂でご飯を食べて、部活終わりの帰り道にパンを食べる。そして、家に帰って夕食。
それでも体重はどんどん落ちていった。
それくらい部活がきつかった。
部活を引退したあとは、普通の3食に戻ったが、時々目一杯食べたくなる。
年雄のわんぱくモード。
焼肉とラーメン。
そんなセットを出してるお店を年雄は知らないが、あったら最高だ。
そんなわんぱくモード。
だから作る。
自分で作るわんぱくセット。
焼肉とラーメン!
ひゃっほい!
浜本年雄40歳。
焼肉とラーメンを作りながら思う。
食べたあとは、胃袋に怒られるんだろうな。