【超短小説】年雄の下らない日。
今日は下らない日だった。
年雄は寝る前にそう思った。
下らない日。
朝起きて、顔を洗って、食パンかじって仕事に行った。
お昼にコンビニでカップラーメンを買って食べて、食後にコーヒーを飲んだ。
午後も午前と変わらず仕事。
帰って風呂入って今だ。
下らない日。
明日は違う。
明日は素晴らしい日にしよう。
朝起きたら、楽しく顔を洗って、食パンを美味しく食べて、元気に仕事に行こう。
お昼はとっても便利なお店、コンビニでカップラーメンを買って、出汁の旨味を感じながら食べよう。
食後には、贅沢だがコーヒーを飲む事にする。
午後からの仕事は、午前より楽しく勤めよう。
帰ったら、お風呂にゆっくり浸かって疲れを癒そう。
寝る前に、1日を思い出して笑ってしまいそうだな。
浜本年雄40歳。
自分次第で生きよう。