【超短小説】年雄と朝マック
気がつくと、毎日同じ行動をしている。
起きて仕事して寝る。
繰り返し繰り返し。
そうすると、当然飽きる。
そんな時は、行動を変えて刺激を体に入れる。
年雄はいつもより1時間はやく起きて、朝マックを食べに行く事にした。
他愛のない事だが、これが大事。
久しぶりの朝マック。
一口かじると、あの時食べた味を思い出す。
年雄が20代前半の頃。
合コン。
朝まで頑張って盛り上げて皆んなを楽しませた。
でも年雄は誰とも連絡先を交換せずに終わった。
クタクタになって家に帰る途中に寄った、朝マック。
疲れた体に染み渡る。
そんな味に思えた。
モテない思い出と朝マック。
今も1人で朝マック。
浜本年雄40歳。
よし!いい刺激が入った。
仕事行こ。