【超短小説】年雄、予約する
年雄は、歯医者にいた。
治療を済ませ、受付で会計を待っている。
受付「浜本さーん」
年雄「はい」
受付「お疲れ様でした。2480円になります」
年雄「はい」
会計する年雄。
受付「次回のご予約はされていきますか?」
年雄「お願いします」
受付「ご希望の日にちはありますか?」
年雄「土日なら大体大丈夫です」
受付「いつがよろしいですか?」
年雄「土日なら」
受付「いつでしょうか?」
年雄「じゃあ来週の土曜日で」
受付「その日はいっぱいですね」
年雄「じゃあ日曜日で」
受付「その日もいっぱいですね」
年雄「土日で空いてる日で」
受付「いつがよろしいですか?」
年雄「・・・再来週の土曜日」
受付「その日は担当の先生がお休みで」
年雄「・・・空いてる土日で」
受付「いつがよろしい・・・」
年雄「もういいよ!」
年雄は帰った。
浜本年雄40歳。
短気は損気。
結局電話でまた予約。
とほほ。
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