【超短小説】年雄、区民プールへ

あぢぃ。

年雄は水着に着替えた。

ラッシュガードと水着を着た年雄は、小銭だけ持って区民プールへ。

ヤシの木の絵が入った水着は、陽気に見える。

いいじゃんね。

夏だから。

陽気なおじさん年雄は自転車を漕ぐ。

いつもより速く。

区民プールに着く。

時間は・・・2時間かな。

1人だけど。

更衣室に入って小さな荷物をロッカーに入れたら、プールへ直行。

すぐ入れるよう水着で来たのさ。

年雄が水に入って五分、「ピピ〜」と監視員の笛が鳴る。

「だだ今より、10分間の休憩に入ります。プールから出てお待ち下さい」

年雄はプールから出た。

くぅー。

タイミング間違えたか。

浜本年雄40歳。

びちゃびちゃの年雄。

プールサイドで体温とテンションが下がる。

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