【超短小説】年雄のそうめん消し

そうめんの美味しい季節が近づいてきた。

そうめん好きの年雄からすと、もうすでに始まっている。

そうめんを茹でる時は、2束から。

3束の時もある。

そうめん好きの年雄は、そうめんを食べるというか、消す。

食べる時の普通の音は、"ツルツル"だとしたら、年雄の場合は"タン!"という感じ。

冷水に浸かったそうめんをお箸ですくい、冷たいつゆにつけて・・・タン!

あっという間。

そうめんが消える。

2束くらいなら、茹で時間よりも早く消える。

すくって・・・タン!

すくって・・・タン!

タン!タン!タン!

イリュージョン!

浜本年雄40歳。

そうめんのピークは夏。

夏が終わるまでまだまだある。

最高!

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