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「よその思い出」⑤

おはようございます。
「よその思い出」の五回目です。

ちょっとだけ、もやっとすることがありました。
その場ではそうでもなかったのですが、後になって考えれば考えるほど、いやぁ、それってちょっとやっぱりおかしいよなーと思って、まあそのままことを進めても良かったのです。おかしいよなーと思いながら進めても多分何事もなく終わったと思います。でも、なんか嫌だったので、進めないことに今日決めました。

それでは「よその思い出」五回目、どうぞ。

れんげ

はーみちゃんは0歳わたしは十一歳。はーみちゃんかわいい。赤ちゃんのにおいする。はーみちゃんが十一歳になったらわたしは二二歳。わたしのあかちゃんが生まれたらはーみちゃんがおねえちゃん。いっしょにれんげで遊ぼうな。膝にのせて、遊んだげてな。

散歩に向いている人

 とっちゃんとこの辺を散歩したのは冬だった、去年か一昨年か、とっちゃんは「その上着あったかそうやな。」と言った、こないだ美術館の喫茶室で会った時も「それあったかそう。」と言った。
 何年も前からそういう上着を欲しい欲しいと思っていて、ダウンでモコモコであったかくて防水でアウトドアのやつ、寺ちゃんいいのん持ってんなーと思って。
 この散歩コースを人と歩くのは初めてだったから最初は少し緊張していたけどとっちゃんは楽しそうだった。
 寺ちゃんは会話が途切れるといつもサッとつないでくれて、いい子やなーといつも思ってた。
 とっちゃんは話の合う珍しい人だった、ずっと話しながら歩いた、多分二時間くらいゆっくり上り坂を歩き続けて山の上にある大学の構内で一服した。
 初めて歩く道だった、もう一回一人で行けと言われたら無理やけどそのときはよく知っている道のような気がした。
 いつも一人で歩いているこの道を二人で歩くと、なんだかよく知らないところへ迷い込んだような気分になって楽しかった。

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