2021年 印象に残った本たち
あけましておめでとうございます。
今年ものんびりではありますが、noteを書いていきたいと思います。
よろしくお願いします!
さてさて、本題です!
去年読んだ本で、特に印象に残った本について。
正欲/朝井リョウ
朝井リョウさんの作品は何作か読んでいて、毎回心を抉られるというか、「お前はどうなんだ?」とナイフを突きつけてくるような感覚になるのですが、これは読む前からもう凄そうな予感がした。覚悟して読まねば、と読んだのですが見事にぶん殴られました。
何を話してもネタバレになりそうで、感想を書くことすら憚れる……。
自分がこれまで考えてきたこと、見てきた世界がひっくり変えるというか、自分の中にある「正しさ」は本当に正しいのだろうか?
いや、そもそも誰もが認める「正しさ」なんて無いんじゃないか……と、ぐるぐる掻き乱された。苦しい~~~!!!
なんて作品を書いてくれたんだ朝井さんは。
はぁ……本当に凄いよ、朝井リョウ……。
スモールワールズ/一穂ミチ
家族にまつわる6編の短編集。
6編ともテイストが違っていて、心がざわざわしたり、背筋がゾッとなったり、かと思えば心がじんわり温かくなる話、爽やかな読後感のもあったり……一編一編が存在感あって、濃くて……「重厚」って言葉がピッタリ。
心理描写や情景描写もとても綺麗。
繊細な感情の機微の切り取り方が上手いなぁ…と感じました。
短編だけど長編のような満足感。
青い春を数えて/武田綾乃
以前も感想を書いた本です。
もともとこういう青春小説が大好きなのですが、久々に刺さるのを読んだわ~~と嬉しくなりました。
この時期特有の葛藤、自意識、自尊心、他者への嫉妬や羨望、劣等感。言葉にできない感情がこれでもかというくらい詰まっていた。
この3作が特に好きな作品でした。