無題

夏休みにお婆ちゃんの家にいくと、冷凍庫にたくさんお手製のアイスが入っていた。それはゆで小豆と練乳を混ぜただけのものであったが、子供のころとてもおいしく感じた。
同じように作っみてもその味は再現することが出来なかった。
スーパーマーケットで似たような小豆氷などを買ってみても、やはりお婆ちゃんのそれとは似てるようで違っていた。

料理というのは、計量カップでははかり知ることのできない数値化できない世界なのだな、っとこどもの頃にぼんやりと感じていた。

東北の夏休みは短く、お盆が終わるともう二学期が始まる。
夏休みの絵日記には唯一の家族旅行である帰省したお婆ちゃんの家での出来事を書いたと思う。