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寺の離れに。続、そして。
2022年末~2023年初頭。
久しい人からの連絡があった。
某所、
山奥の寺の副住職からだ。
離れと東屋。
看板というか 表札というか。
新しくしたいという。
「PCやスマホは苦手」
そう言っていた副住職。
今やリモート会議ツールを
使いこなしている。
ITも進化するが
僧侶も進化の波に乗っていたようだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1713327037913-b3Yu1Q1SfZ.jpg?width=1200)
表札ー
看板というと「商い」的な印象なので
「表札」としよう。
風雨に曝され
随分と風格が出てしまった様だ。
モニター超しにも
状態が判る。
前回 表札を作ってから
5年くらいと思っていた。
「7年です」
笑顔で返された。
看板作りを生業としているわけではない。
縁あって知り合った副住職が
毛筆と造形 両方手掛ける人に
頼みたいと依頼してくれたのが最初だ。
試作した 掛け軸を
住職も気に入ってくれた。
細々とした品を作るたび
いつも喜んでくれた。
![](https://assets.st-note.com/img/1713327037947-gch8O9kLnN.jpg?width=1200)
「真摯に遊びを」
「渋い色で 元気よく」
「落ち着きのある 気楽な」
相変わらずの表現で
仕上がりの注文をする住職も含め。
こちらも迷わずに
作業を進める。
最終的なコーティングは
東屋の修繕に来ていた職人さんが
仕上げてくれることになっている。
![](https://assets.st-note.com/img/1713327037943-5QlqssuxUP.jpg?width=1200)
「手ぶらで来ておくれ」
筆と墨は 寺にある。
使いなれた道具だ。
あまりこだわりはない。
リクエストにあった菓子を
調達していくのみ。
![](https://assets.st-note.com/img/1713327037999-ESNXDg7poM.jpg?width=1200)
寺の人々と
職人さんたちと。
肌寒い中の
山の空気は
季節を感じるには十分 心地よく。
持ち寄った様々か菓子と
熱いお茶を満喫するのは
楽しいひと時だ。
「お迎えが来る前に
また頼もう」
笑う住職は誰よりも強壮だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1713327037972-MnuEfbNSpe.jpg?width=1200)
次に 皆と会うのは
モニター超しになる予定。
春には
修繕された離れと東屋に
新しい表札が
そっとつく。
続・
2023年末~2024初頭。
住職のIT知識の進化は順調だ。
ここ一年ほどで
電子書籍の購入も出来るようになり、
流行りの音楽も楽しんでいる。
動画配信サイトのダンス動画を先生に
ダンスを極めようとしていた。
古くからの伝統を重んじつつ
新しいモノをどんどん取り入れる住職。
キラキラとした眼差しは
まるで10代の少年の如く。
ご依頼通りに
『オシャレでカッコイイ』
『古式ゆかしき』が同居したモノを
精一杯仕上げよう。
2023初頭と追記。
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