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【革命について】

革命という言葉が好きだ。
自分の退屈な日常を非日常に変えて
ワクワクさせてくれる甘美な言葉だと思っていた。

日本では革命が起きたことが
ないと言われている。
唯一の革命に近しい明治維新も
黒船という外圧で始まった。
自らを見つめ直し、
変えていく動きが出来ない民族だと。

自分もやはりそうなのだろうと思い、
日本という国、そして自分含めて
ここに住む人々に対して
勝手で一方的な失望を抱いていた。

もちろん軽く調べてみても 
このあたりは諸説あるようだし、
自分は特別に歴史に詳しいわけではない。
なのであくまで体感の話になるわけだが、
一般的な感覚と大きく外れていないように思う。

しかし冷静に考えて革命なんて
起きない方がいいはずではないか?

世界で有名な革命、
それこそフランス革命などは
沢山の死と流血で溢れ、
その後も権力争いになってしまい
革命の精神は失われることさえある。

そもそも社会的体制の一斉変革など、
たとえ流血沙汰にならなくても人の
一生に大きな衝撃を与えてしまう。

例えば何かしら人生をかけた
夢があっても生活に励んでいても、
革命が起き、社会情勢が
急激に変わってしまったことで
それが叶わなくなってしまった
人なんてごまんといたはずだ。

自分は仕事の手順が少し変わっただけで 
発狂してしまいそうになる。
それ以上の変化が
その時代に生きる人全てに降りかかるなんて
コロナ禍を経験しても考えられない。

だから革命が余り起きない
国というのは良い事なのかもしれない。
革命というほどではない
小さな技術革新や文化の革命が多くあった
という解釈もできるんじゃないだろうか?

たまには前向きに今ある
環境を捉えてみるのもいいかしれない。
出来れば自分もそうした小さな革命に
貢献できるように生きたいと思う。

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