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大人になるということは、自分の短所と長所のバランスが取れるようになることである

「大人になる」と聞いて、思い浮かぶことはなんだろうか。

結婚すること、子供を持つこと、実家を出て一人暮らしをすること、お酒や煙草が嗜めるようになること、仕事で何かしら成し遂げるとか、一般的にはそんなことが挙げられやすいのではないだろうか。


自分のアンバランスな部分のバランスをとる

私は「大人になるということ」は、自分の中のアンバランスな気質が、ある程度バランスを取れるようになることではないかと思う。例えば、

  • 人の気持ちや物事の裏を読みすぎて、事実を事実としてありのまま受け止めることが苦手だった人。→起こった物事を事実として、意味づけや思い込みをやめて、事実をフラットにありのまま受け止めることができるようになる。

  • 逆に物事の裏側を読むのが苦手で、目に見えるものにしか関心がなかった人。→自分なりの解釈を持つことが苦手だった人が、見えないものへの興味や関心を持つようになる。

  • 孤独耐性があるものの、人と関わることが億劫だった人。→まず何に対して億劫に感じるのかを分析し、人と協調することで得られる感情や感覚に価値を見出せるようになる。

  • 1人でいることができず、ずっと誰かと一緒にいなければ恐れや不安を感じていた人。→思い切って群れないことを選択し、1人でいられるようになる。そして1人でいられた成功体験を積み、「自分は1人でもいられるんだ」と感じられるようになる。

いわゆる自分の中の「アンバランス」な部分のバランスが取れるようになることが、「人間的に成長する=大人になる」ということだと思う。

外側の要素、物質に価値を置かない

結婚とか仕事での成功とか、どれくらいの所に住んでいるとか、外側(目に見えてわかる要素)に成功の価値を置いていると、自信、達成感や自尊心の高まりは置き去りになってしまう。

自分の中のアンバランスな部分の調整ができないまま、家庭を築くことだけに囚われていたり、職場で躍起になって虚像の成功とやらを掴もうとすると何が起きるか。

結果として、「望む物質は手に入れたのに、謂れのない虚無感に苛まれる」というような現実に悩まされるようになる。

必ずトラブルという形で、「もうその考え方や捉え方では、これからは先は通用しない、自分の気質のバランスをとる時がきた」と思い気付かされることが起こる。