全然堂歳時記 年末 【数へ日】
葉書俳句
テキスト
数へ日をどこ吹く風と晴れ渡る ハードエッジ
数へ日の鐘を疎らに消防車 ハードエッジ
数へ日の数親指を折りてより ハードエッジ
数へ日やチューブを絞り出すやうに ハードエッジ
数へ日の数へ唄などありもせず ハードエッジ
もういくつ寝るとと唄ふ数へ日よ ハードエッジ
数へ日の引力圏に引き込まれ ハードエッジ
坂道の加速楽しや数へ日も ハードエッジ
数へ日と先を争ふやうにかな ハードエッジ
数へ日や空ゆく日さへ忙しなく ハードエッジ
数へ日に形ばかりの日曜日 ハードエッジ
数へ日の中のひと日を昼の湯に ハードエッジ
数へ日に羽毛のごとく残さるゝ ハードエッジ
数へ日に宅急便を待たす罪 ハードエッジ
数へ日の街が暮れ行くカフェオーレ ハードエッジ
数へ日の石鹸夜々に身を解かす ハードエッジ
数へ日の夜ごとに闇の濃くなりぬ ハードエッジ
数へ日といふ妖怪もありぬべし ハードエッジ
数へ日にドプラー効果あるやうな ハードエッジ
数へ日の尽きて増ゆるは数へ年 ハードエッジ
以上です
サポート頂いた方へは直近の葉書俳句(開発素句報 or 全然堂歳時記)を差し上げます