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音楽産業廃棄物 P-MODEL or DIE札幌公演

音楽産業廃棄物 P-MODEL or DIE 札幌公演
1999年10月14日・札幌ベッシーホール

待ちに待ったサッポロ。
前回の公演から数えて1年と9ヶ月ぶりのサッポロ。
雪がない季節のサッポロはたぶん初めてじゃないのかな?(笑)
ススキノの街は夜歩くと恐いよ。「警視庁24時」の類の報道番組を思い起こさせるもん。(偏見です)
(余談だが、福間さんも本当にこういうことを思ってたようです。デジャブ?(笑))

今回の場所はススキノのど真ん中にある晴ればれビルという建物の中にあるのだが、表通りからでは入れないという構造であります。
泊まってたホテルがちょうど道路を挟んで斜め向かいというなかなかの環境なので余裕を持って会場へ。
5時半頃はすでに薄暗い。
しかも裏通りになるので一人で行くと心細いのだよ。

結構待ったと思うが、会場スタッフが登場。
「整理番号はありませんので・・・」。
確かにチケットには整理番号がなかったのでおかしいと思った。

会場に入ってみるとかなり狭い。
通路からしてもう狭い。うう、酸欠になりやしないだろうか。
ステージ横には不自然な形の黒い幕が。
後で知ったんですが、ベッシーホールの楽屋口が特殊な構造のため出入りが丸見えになるから隠すためと把握。
余談だがとあるロックバンドの場合、その構造を逆手にとって楽屋口にピンスポットライトを当てることで登場をひとつのショーのように演出してたという話が。

開演時間までは1時間半も待たされることになるのでヴァーチャルライブ(当時Pがアーカイブ的な意味合いで出した仮想ライブ盤)のガヤ録り。
影アナの平沢さんいわく、「ざわめきを録る」だそうな。
50人でいっぱいになる会場での観客のざわめきという設定なので自分が50人に入るかどうかは自己判断に任せると言われてしまい、考えた末にしゃべらなかった。
影アナの平沢さんの一言「それでは12人です」
・・・何を基準に12人なんでしょうか?(笑)
その後は京大西部講堂での歓声(もしくはヤジ)の録音。
この時の諸注意は、現在のメンバーの名前は呼んだらイカンとのこと。そりゃそうだ。

たまたまこの日は赤ちゃんを連れたお客さんがいて(フロアではなく上の方に椅子を用意してもらったようです)、ガヤ録音中にタイミングよく赤ちゃんの声が。「今のはオイシイですね…」という影アナ平沢さん、ちょっと優しいカンジだった気が。

録音が終わり、あともう少し待てという平沢さんからの司令に従う私たち。
早く始まらないかなー・・・。

照明が落ち、いよいよ始まりです。
出囃子はいつも思うのだが本当にワクワクさせてくれるので好きです。
緑色に身を包んだ謎の人物(というか、スタッフのサトケンさんだ、体型からわかるw)がスピーカーとかの器材にレーザーを当て、×マークを出し
ハザードマークをつける。
ステージ前方に出されてたタルボに対しても同様の行為を。
しかもタルボを蹴ろうとするし!(笑)
蹴るなー!!(爆)

上空にユンカースが飛んでいた(という設定)ので緑の人間は逃げるように去る。
お待ちかねの1曲目は「論理空軍」
後ろのスクリーンには昨日のイベントでも見たPVが流れている。
照明はPVが見えやすいように少々暗め。
ここでの注目点は小西さんのショルダーキーボード!
ごついわっ!(驚)
すげぇぜコニシ!やはりあなたはただ者じゃないわ!!
・・・このキーボードって自作なんでしょうか?(笑)

「回収船」でスクリーンにヴァーチャルドラマー・TAINACO-e(「タイナコエンハンスド」と読む)が登場!
・・・・・田井中さんの実写??(笑)

「Waste Cabaret」
かなりトバしてるなー。3曲連続で私の好きな曲だなんて幸せすぎっ!(笑)

「ASHURA CLOCK」はすげぇいいんだけど照明がキツくて目が死にそう。
そんなに私を倒れさせたいのカー!(笑)

「こんばんわ、P-MODELです。」
この時のMCでは「いまいち認知されにくいメンバー」としてTAINACO-eを紹介。
やはり実写映像で本人の希望により1ショットにつき3コマずつだってさ。(笑)
いやー、笑わせてくれるな。(いや、笑わせようと言ったわけじゃないんだろうけど・・・)
この時に「論理空軍」のPVについても少々。
前日のインストアでも言ってましたが、ユンカースが爆破した某企業は市ヶ谷の通称「フロンティアレコード」だとのこと。
私は東京については何にも知らんので言われたってわからないって(笑)
次の曲に入るときになぜか「回収船」のイントロ(ヒラサワの声の部分ね)が流れてしまい、客席から
「(福間さん)がんばってー」という声。

「LAYER-GREEN」
福間さん、楽しそう・・・。(どこを見てるんだ私)←たぶん誰もが思うであろうツッコミ

「HEAVEN2000」ではフォトンを下げた平沢さんとごつい肩下げキーボード抱えた小西さんがなにやら掛け合いをされてるようであるが、
私の位置(福間寄り)では見えづらい。むむむ・・・。

「Rocket Shoot2」
このあたりから平沢さんの声が聞き取りづらくなった。
福間側のスピーカーからはメカちっくな声とヒラサワの声がごっちゃになってきた。
最終的にはメカボイスの方が大きくなったのはどういうことか。
福間さんは程よく暴れてましたね。
キーボード肘うちはもはや当たり前?(笑)

「rehash」
小西さんベース弾いてましたよね?(聞くな)

「Mind Scape」
これも聞き取りづらかったなー。

「衛星ALONE」
すげぇイントロのアレンジが変わってて一瞬何の曲かを忘れてしまってました。反省。
フクマー失格ですな。

「ENN」
小西さんの手の動きが前とちがーう!(驚)
以前にもましてやわらかな手の動き。うう、スバラシイではないか。(感動)

「BOGY」
福間さんの歌声は前にPでやったのを見たときよりも格段によくなってました。(^_^)
その意気でぜひともボーカリストデビューを・・・(おい!)

「MOON PLANT-2」
この曲すげぇ好きなんすよ。
なんかこう、切ないというかなんというか・・(きりがないので以下300行ほど削除)

「COLORS」
私自身は気がつかなかったんですが、私かなり暴れてたらしいです。(笑)
福間曲(ポップ系)には敏感に反応する生物、ということで何とか・・・。(爆)


「ローレシア」
この曲の間奏で平沢さんがデストロイギターを炸裂させてる隙に福間さんがJP-8000をなぎ倒してました。
しかも水をまかしてました。(「まかす」→北海道弁で「こぼす」という意味)
こんな大事な瞬間を見逃したのはすべて平沢さんのせいです。>言いがかり


※ここからは当時「ネットに書いたら処刑するぞ」と言われたために表向きお蔵入りになったマシントラブルにおいてのやり取りです

「Ancient Sounds」
ここで事件は起こった。突然演奏が支離滅裂になり停止。福間さんが小さくバツを出す。

「待望のマシントラブルです、致命傷です、VS(マルチトラックレコーダー)が逝ったようです。一般人にはわからないと、いいなと思っております」

わかりやすく説明すると、マルチトラックレコーダーの全トラックがバラバラの時間軸で再生を始めるという恐ろしいことが。(後に福間さんの個人サイトでそのあたりの説明がありました、原因は電圧変化の影響だったとか)

「後ろの TAINACO-e が壊れなくて何よりです、タイナコが壊れるとまたあのコンピューター(AMIGA)だ、と言われて辛い思いをします」

「予備のVSは用意してあります、今日は本当に気持ちのいいマシントラブルです」(すっげぇいい顔で)

「業務連絡、舞台監督さん、この状況をどうしましょうか?…お前に任せる、ということです…さみしい」(お客さんここでどっと笑う)

「では(論理空軍の)PVを鑑賞していただきましょう…(福間さんが耳打ち)今、彼が何を言ったかというと『ビデオの音が出ません』ということです」

「(定位置に戻った福間さんに対して)コレは誰の責任ですか、なぜですか」(福間さん「VSの音が出ないからです」)

「(ようやく状況を把握した平沢さん、恥ずかしそうに)やっとVSの仕組みがわかってきました…さ、みなさんで歌ってください!(開き直りながら)」

「(観客から「歌って!」の声が聞こえ)私はプロですから、タダでは歌えません」

論理空軍のPV(音なし)が後ろのスクリーンに映し出される。(その間に予備の機材を搬入しセッティング中)

「これは地球です…機関銃ですね…ヒラサワです(PV見ればわかるけど、一つ一つ説明しようとしている)」

「私は過去を捏造する男と呼ばれておりまして、何事もなかった、平沢が気安い口を利いたなどと喋ってはいけません」

「会場の外でも一切言わないように、ホームページ、掲示板に書き込みなどしてもいけません。見つけ次第、処刑します」

「(観客に向かって)私は怒っているのですから」

「(舞台袖に向かって)大丈夫です、観客は私が抑えてますから」

「では最初から?それとも途中から?」(観客「最初から!」の声)

「(福間さんのほうを向いて笑いつつ)それは助かりましたね」

そして改めて 「Ancient Sounds」 の演奏が始まる。

※ここまでが捏造された過去の真実です。もう時効じゃ時効。20年経ったしな!

「BA-DA-DHA」
小西さんが小さい絨毯を敷きだしたので何が始まるのかなーと思ったらば!
サビの「ばっだっだぁぁ~」に合わせてお祈りを始めてしまった!
反対側では福間さんが景気のいい暴れっぷりなのですげぇ対照的。
初めてPのライブを見に来た人の目にはどう映ったのであろうか。
どういうバンドなのかますます説明できないわ!

「本日も無事に最後の曲を迎えようとしてます。私は過去を捏造する男と呼ばれておりますので、はるばる札幌まで来てよかったと信じ込みたいです」
ええー、そんなぁ(泣)

「DUSToidよ 歩行は快適か?」
ここでの特筆すべきことは福間さんの動き!
「でぃ~やっでぃ~やっ、でぃ~やいやいやいっ」に合わせて全身痙攣状態!(汗)
一瞬唖然としたけど、これで唖然としたらフクマーじゃないよね!(笑)
平沢さんもかなり切れてたみたいでオカシイったらありゃしない。
「はい」のところでは両側と観客席から平沢さんの方へ手が!!
私もほぼ条件反射状態でした。(笑)

3人が退場する。
真っ暗になり、「師匠」「和尚」「課長」の三段活用コール(笑)
だれも「砂漠さん」と呼ばないので私が率先して呼ぶ。
ちょうど私の前にいた福間さんファンの方(なんと全通したとのこと)とで「砂漠ー」「課長ー」「福間ー」と呼び合う状態。
(よく考えたら2人だけしかそんな呼び方してなかったんじゃ?)

アンコールは「Welcome」
うえぃるかむとぅー、うえぃるかむとぅー。

また3人が退場。
福間さんは去り際に敬礼っぽい動作をしてましたよね?>聞くな
再び3人を呼ぶ観客。

2回目のアンコールに応えるため登場。
「告知です。」との声。
今度出るヴァーチャルライブ2と3には今日配られたアンケートに書いたメッセージがそのまま封入されるという。
その説明が終わったとき、観客席から「えっ!?」と。
普通なら無視されるところですが今回はどういうことかもう一回説明してくれました。
あんなトラブルあったのに、めちゃくちゃ機嫌いいんだな平沢さん。
ということで、マグネットの片柳さん大変でしょうけど頑張ってください。(笑)
「メッセージボトルCDと呼んでもよし、呼ばなくてもよし」(ヒラサワ・談)

「Black in White」
もうこれで最後なのかなーと思うと悲しくもあり寂しくもある。
「じゃっ」
この言葉がやけに悲しい。
楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。

客電がつき、客出しBGMに「HEAVEN」が流れるが粘る観客、その粘りに負けたか、なんと客電が消え3回目のアンコールである。

「呼べば出てくると思うなよ」

何が起こったのか理解が追いつかない。だってまさか3回目のアンコール始まるなんて思わないんだから。

「さぁ、過去を捏造しに行きましょう、本日は全てうまく行きました。ご褒美にもう一度「論理空軍」を演奏します。この曲で諸君達をねじ伏せてやろうという魂胆です!」

そして我々は2回目の「論理空軍」でねじ伏せられる。

平沢さん、小西さん、福間さん、本当にアリガトウ。
札幌にはもう来ないのではとやきもきしましたが来てくれて本当にありがとう。
また会えるまでさようならは言いません。
またどこかで。アディオス!

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