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Windows11で「安全に取り外す」ができなくなったUSBを回復させた話

【経緯】

Nvidiaのドライバ更新ができない原因がUbuntu系統のバージョンによるものであることから、別系統のLinuxである「Manjaro」を試してみることとしました。

<Manjaro とは>

Ubuntuを含む「Debian系」とは異なる「Arch系」のディストリビューションに属しており、コマンドも微妙に異なります。
常に最新の状態にアップデートされていく「ローリングリリースモデル」を採用したLinuxですのでセキュリティ、技術面で最新のものが反映されやすい環境となります。

【問題】

私は普段ISOファイルをUSBに書き込むソフトに「Rufus」を使用するのですが「Manjaro」のISOファイルは書き込むことができないようです。

「Rufus」の代替手段として「balenaEtcher」をインストールして「Manjaro」のISOを作成するネット記事を見つけましたので早速試してみました。
ISOのUSB書込は成功したとメッセージが表示されましたが、Windows11のエクスプローラーからUSBが認識されなくなり「安全に取り外す」ができなくなりました。
これではWindowsから見れば「壊れたUSB」と同然の扱いです。
今後も使用したいのでUSBを元の状態に戻す(Windows11に認識されるようにする)こととしました。

【注意事項】

下記手順で必ずしも上手くいくとは限りません。操作誤りでデータが損失することもありますので「自己責任で慎重に実施」してください。

【USB再認識までの手順】

手順1.USBを本体から取り外し再度接続

「安全に取り外す」以外で取り外しますので最悪USBを壊してしまう可能性があります。
私の場合、この手順を実施しないと後述の実施手順がうまくできませんでした。再度接続した際は32GBのUSBメモリの容量は4MBとなってました。つまりWindowsからは32GBのUSBが4MBしか扱えない状態になっているわけですね。

手順2.「ディスクの管理」を表示

画面左下の「Windowsマーク」を右クリックし「ディスクの管理」を選択すると「ディスクの管理」画面が表示されます。
PCに内蔵、接続している記憶媒体がディスク0番から割り当てられており、画面下部にディスクごとのパーティションが表示されます。
私の場合、USBメモリは「ディスク2」が割り当てられており、「4MB」と「29GB」のパーティションで区切られた表示になってました。
ここでディスク番号(私の場合は2)を覚えておきます。
ディスクごとのパーティションを右クリックすると「ヘルプ」以外は非活性(文字が薄くなっている)になっていました。(画像1)

画像1:パーティション右クリック時(実際はヘルプ以外の文字が薄い)

手順3.コマンドプロンプトで「diskpart.exe画面」を表示

「Windowsキー」と「R」を同時押下で「ファイル名を指定して実行」画面表示されるので cmd と入力して「OK」を押すとコマンドプロンプトが起動します。
コマンドプロンプトで

diskpart

を入力してEnterを押下すると「diskpart.exe」が実行されることを許可するかメッセージが画面に表示されます。
許可を選択するとコマンドプロンプトと同様のコンソール「diskpart.exe画面」が表示されます。

手順4.diskpart.exe画面のコマンド実行

以下のコマンドを実行します。

select disk 〇
clean
create partition primary

・select disk 〇
 〇は手順2で把握したUSBのディスク番号(半角数字)です。
・clean
 「ディスクを正常にクリーンな状態にしました。」
 と表示されたら成功です。
・create partition primary
 「指定したパ ー ティションの作成に成功しました。」
 と表示されたら成功です。

以上でエクスプローラーにてUSBが表示されるようになり、本来のサイズでフォーマットできるようになりました

【代替手段について】

今回のことで「balenaEtcher」は私の環境に合わないので、アンインストールしました。
次のISOを取り扱う手段とて「Ventoy」というソフトを使用することとしました。こちらではISOファイルが普通に利用できました。「Ventoy」の使い心地と「Manjaro」によるGPUのドライバ更新ついては、またの機会に。


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