2022年11月3日の20時に放送されたARD(ドイツ公共放送連盟)のニュース番組「tagesschau」で流れていたニュースに次のようなものがあった。
憲法擁護庁(Verfassungsschutz)というのは、内務省の機関であり、ドイツ国内での反憲法活動を調査する情報機関のこと。憲法擁護庁から警察に情報を提供することについて、無制限に渡すことは許されず、種々の制限が設けられているが、今回はその制限が甘い点について立法上の解決を求めたということらしい。昨今、個人情報の利用について規制が強まっている欧州において、その流れを反映しているかのような判決。たとえ犯罪に関わる情報であっても、関係機関の間で個人の情報を無制限に利用してよいわけではないとの認識は、日本でも共有されていくのではないか。