ヤン・オブラク選手やっぱすごいよね説。
アトレティコ・マドリード優勝おめでとうございます。
私がやはり注目すべきは、世界NO1の呼び声も高い、ヤン・オブラク選手(後はオブラクで)
今回は、すでにかなり考察されてきたオブラク。
彼のパフォーマンスについて3つのポイントで考察していきたい。
1、忍者を連想させる、ポジション移動の早さ・正確さ
2、シュート場面での彼のほれぼれする姿勢
3、マドリードの守護神たる理由
1、忍者を連想させるポジション移動の早さ・正確さ。
彼を語る上で外せない項目の一つ、ポジション移動に関してである。シュートシーンでは、シュートを撃たてれる前には、パスがあったり、ドリブル、時にはダイレクトシュートなど様々な状況下でシュートは放たれる。そのシュートを打たれる瞬間に適切なポジションで必ず待ち構えているのが彼である。通常、シュートを撃たれる時は、ポジションが多少ズレていたり、重心がズレていたり、完全に移動しきれずに撃たれてしまうと、失点に繋がるのだが、彼の場合、ほぼそんなシーンは見かけない。そう、すでに待ち構えているのである。彼のプレー集などを是非観て欲しいのだが、「おいおい、これ倍速再生かな。」と思わせるぐらい、適正ポジションへの移動が早い。
2、シュート場面での彼のほれぼれする姿勢
ポジション移動に関しては先ほど前述したが、実際にシュートを撃たれる場面でのオブラクの姿勢は”安定”そのもの。いつ、どんな時も、彼のシュートに対する構えの姿勢はブレない。GK界トップクラスのポジション移動に加え、移動した先でもGK界トップの無駄のない構えの姿勢を体現。まさにNO1に相応しいと言える。
加えて言うなら、その安定した構えを体現できるのも、前述したポジション移動で生まれた時間的余裕からである。
つまり、
素早いポジション移動→時間的余裕→正しい構え
と言う最強の方程式をオブラクは手に入れている。
3、マドリードの守護神たる理由
1と2で解説した通り、オブラクはGKが本来求められている能力に特化していることがわかる。断っておくが、彼は、足元の技術が拙いわけではなく、チーム事情としてそんなに重要視されてないと言うだけの話である。
さて、そんなアトレティコだが、ただでさえ、オブラクだけでも決めることが困難にもかかわらず、チームの組織的な守備も世界トップレベルときた。
こちらもプレー集等をぜひ観ていただきたいが、オブラクが神がかり的なシュートストップをしているシーンのほとんどで、チームメイトがしっかりシュートコースを限定していることがわかる。
通常、この世界トップレベルにもなると、いくらDFの能力が高かろうと、あくまで攻撃側が優位にシュートまでいくシーンと言うのが出てくる。それは、攻撃も世界トップレベルだからだ。それなのにもかかわらず、アトレティコはその「これは決まったな。」と言うシーンが圧倒的に少ない。
例えて言うなら、攻撃側が幅の細い、綱渡りをしてきて、あとちょっとで渡りきれそうなところで、毎回オブラクに綱を切られるような、そんな感覚を攻撃側は抱いていることだろう。「そんなん渡るの絶対無理やん。」と言わざるを得ない。
まとめ
そう。頑丈な守備組織でさえ厄介な上、その微かな抜け道をオブラク選手が塞いでいるようなもである。
最強の守備組織に文字通り最強の守護神である。
そりゃ、失点率低くて当然だよな。
オブラク選手の素晴らしいことは、あくまで基本に忠実であり。基本の体現者であるということ。
ぜひ、参考にするなら彼のプレーを観てほしい。
他のGK選手は、文字通り怪物ばかりで、あまり参考になる気がしないので。