見出し画像

フラフープと不妊治療

フラフープ、自分は回せるとばかり思っていた。
小学生の頃、校庭でグルグルと回していた記憶がある。実際、回せるのだ。しっかり、グルグルと。しかし、それは反時計回りに限る。
ふと思いついていつもと逆回しをしてみると、さっぱりできなかった。32歳。私は時計回しのフラフープを未だ体得していなかったのである。そして、できないことも知らずにいた。
意外とそんなことってある。つまり、できると思っているけど、実はできないこと。試してみないとわかんなくて、試してなくて、試したらできないこと。

不妊治療もそうだ。出来ないかもしれないことは、頭ではわかっていた。一応。でも、試しちゃうわけにもいかないしとか思ってのんびり過ごし、いざとなったらできなくて、不妊治療を始めてかれこれ9か月。

フラフープはね、いいのよ、練習したら出来るようになる。でも不妊治療はそうはいかない。練習のしようがないし、バクチみたいなとこがある。20年後はもっと理詰めに結果や事実を受け止めるだけになっているかもしれないけれど、2020年はまだそうはいかない。運試しと神頼みと確率と検査結果を治療費でぐつぐつ煮ている。

始めてわかったけど、不妊治療はなかなか周囲にその浮き沈みをこぼせない。だからここで、合法バクチもとい不妊治療に取り組む32歳の独り言をここに記す。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?