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事実も書いてます

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最近の記事

ナミビアの砂漠 見て思ったこと

主人公のカナは自由奔放で気ままな性格であり、彼女の生き方や考え方がストーリーによってではなく、演じる河合優実の表現や映画としての映像技法によって映し出されていく。 作品のあらすじにこうある。 世の中も、人生も全部つまらない。やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている、21歳のカナ。優しいけど退屈なホンダから自信家で刺激的なハヤシに乗り換えて、新しい生活を始めてみたが、次第にカナは自分自身に追い詰められていく。もがき、ぶつかり、彼女は自分の居場所を見つけることができるのだ

    • 宮本から君へを見た

      映画『宮本から君へ』をなぜか3回見た。 別にそこまで好きだ、とかあるいは、ちょっと理解出来なかったからもう一度見たい、とかではなかったのに、だ。 これを話すと少し長くなってしまうし、話したいことがズレてしまうので手短にするが、僕は自分を管理する能力が乏しい。だから見たことある映画を見ようとする友だちがいたとして、僕が暇だった場合ついて行ってしまう。そのあとは確実に後悔することを知っているのに。それが2回続いた結果、3度同じ映画を見た。 3回目でも楽しめる映画ってどれだけある

      • 8/31

        8/31 日付けだけみると、妙に季節の節目な感じがするけど、そもそも夏休みがない会社員にとってあまり関係がないただの火曜日。だし、今にも降り出しそうな曇天が夏とも秋とも結びつかない。 一応、noteっぽいことを書いておくと、最近はよく映画をみれる。 みれる、と言うのはそもそも僕が家で映画を集中して見ることが苦手なためで、途中で寝てたり、携帯を触っている間に話についていけなくなってやめたりすることが多いからだ。 もちろん、映画館で映画を見ている時にはない。携帯を触ること

        • 最終話について(大豆田唄とは一体なんだったのか?)

          昨日6/16に最終話を迎えた『大豆田とわ子と三人の元夫』だが、個人的には最高の最終話だったと思う。9話でとわ子の恋愛についての答えを明らかにしておいて、最終話では3人の元夫をはじめとするとわ子の周囲の人物の現在と未来について、また、(「網戸」という1話からとわ子に纏わりついていたモチーフを用いてその伏線を見事に回収するように)とわ子の自分自身の人生について語られている。 この9話で本筋は完結し、最終話ではウイニングランのようなある種、蛇足的な構造になっているのは本作に漂う優

          ピント

           会社の偉い人と話すと自分とは違う目をしているな、と思う時がある。 上手く言えないけど会社の偉い人は焦点が合っていてまっすぐだなあ、と直感的に思う。 そういう人と話す時はもうあんまりこっちを見ないでほしいし、だいたい目を見て話せていない。  そもそも自分は文学部だし、組織とかビジネス的なものが1番苦手だった。中学生の時はサッカー部だったが、守備をするのが嫌で前に残るボランチとしてチームの使えないやつだった。チームプレイが苦手なのはたぶんその時からずっと。 なにより、たちの悪

          不要不急の話

          音楽を聞きながら酒を飲んでいた。 いい気分だったのだが、ある時からあることを考えていたら急にムカついてきた。  ある百貨店が3月末に「百貨店は社会インフラだから休業しない」と自粛要請を跳ね返した。休業しないという選択は世間から大きな非難を受けたが、百貨店を利用する顧客を一人残らず困らせたくない、来店予定だった顧客をキャンセルさせたくないという意味では勇気のある決断だったとも考えることができる。また、結果的に翌週から休業になるわけだが経営陣からしてみれば苦渋の決断だったのは間

          不要不急の話

          いまはベランダにいます

          こんにちは、お元気ですか? こちらはそれなりです。 自粛生活にも慣れて、ルーティン化された生活を送っています。だいたい昼に起きてベランダで煙草を吸って、ぼーっとしていつの間にか昼寝してて夕方になって、適当にご飯を作って缶ビールを飲んで映画を見ています。 今日、ベランダで煙草を吸っていたら風があったかくて去年の夏を思い出しました。去年の夏は人生で1番道路でお酒を飲んだ気がします。起きたらコインロッカーの中なんてこともありました、もう二度と嫌です。 もう二度と嫌ですが、楽しかった

          いまはベランダにいます

          消費される街、その未来への文

           渋谷にパルコが戻ってきてから1ヶ月が経とうとしている。   2016年の夏、建物の老朽化を理由に閉店した後、更地から建物を新たに造り替え、2019年の11月にリニューアルオープンしたこの建物は、いま何を思いながらそこに存在し、どんな意味を受け持つことになるのだろう。  渋谷はもともと絶えず変化し、雑多な文化を持つある種、特殊な街であったが、その変化はある時から徐々に悪い方向へ向かい、雑多さはそのままで、ただ文化だけが薄れていったように思える。そして、2016年の夏、渋谷パ

          消費される街、その未来への文

          服の話

          適当に服の話でもしようと思う。 服はけっこう好きだけど、自分は全くおしゃれではないっていう自覚がある。 おしゃれの定義とかあんまりややこしいことは書く気はない、というか書けないのでふわっと話すけど、ぼくがファッションのどこが好きかというと「機能」と「デザイン」のバランスが挙げられる。例えば、アートであれば機能性は重視されず、デザイン、もしくはそこにみえる思想、受取手の想像力によってその作品の良し悪しが決められる。簡単に言えば、お金が欲しくて作品を作ってるアーティストはおらず

          日記

          『僕たちは希望という名の列車に乗った』という映画をみた。べつに楽しみにしてたわけでもないし本当はアベンジャーズがみたかった。でも時間とかいろいろな都合でこれをみることにした。 ベルリンの壁が建設される5年前の実話を基にした話らしい。ベルリンの壁が崩壊する時の話ならよくありそうだけど、それよりももっと前だから興味が湧いた。なんでかずっとわかんなかったけど多分、キングダムとリンクしたからだ。あれも、政が始皇帝になる前の話だし、めちゃくちゃ面白いし、じゃあたぶんこれもおもろいんじゃ

          広場

          好きなものなに?と聞かれて広場が好き、と答えると相手は決まって首をかしげる。音楽や映画、アートももちろん好きだけどこの問いに対して、より相手が混乱するのは広場のほうであって、ぼくはいじわるなのでいつもそう答える。たまに空気を読んでサッカーが好きです、と日和る時もある。 広場が好きになったのはそれほど前のことではなくて大学1年の時、成人祝いとしてもらったお金で友人とバルセロナに行ったことがきっかけだった。それまでぼくは建築が好きだと錯覚していた。いや、もちろん建築も好きだし、