2020アルバム制作ノート 2
私のbandはいわゆるcomboと呼ばれるものである。そこではメンバーそれぞれのアドリブがインタープレイによって展開するシーンが連続する。物語の根底に流れるラインの様なものがありつつ、それぞれが自由にアドリブで世界を作っていく。時にはイントロやテーマなどというフォームも原型を留めず、全体的に境目のない混沌とした世界になることもある。それら個々のオリジナル世界が、お互いの繋がりを強く感じながら一緒に音楽を作っていく。
協働作業を可能にする「クリエイティブな場」を作っていくことがとても重要であるのに加え、音楽がより広く深く展開していくために必要不可欠なのが、個々の創作の種になる「テーマ」のクオリティの高さだ。
グループの前作品「Time In Delight」に収録した自分のオリジナル楽曲のタイトルは殆どが作曲した後で直感的に付けたものだ。そのこと自体は楽器編成や演奏における自由な発想につながっていって良かったと思っている。
今作でチャレンジしてみたいのは、メロディの響きやハーモニーの流れのみならずタイトルや歌詞(希望…)からも各々の音楽が様々な方向に広がっていく様な「テーマ」を作ること。。。と言ってみて、さらに制作に向かう。
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