「真夜中にシュークリーム」を読んで感じた夫婦の価値観
私は好きなものは何回でも味わいたいんです。
音楽もドラマも映画もそう。
良いなって思うのものは何回でもリピートしたくなるんです。
だからnoteではあちゅうのエッセイを購読しているので、noteのエッセイを集めた本も買ってしまいました。
「真夜中にシュークリーム」
なぜこのタイトルなのかというと…
「私は私が完璧じゃないのを誰よりもよく知っている。(中略)時には自分を甘やかさないと人を甘やかしてあげることはできないと思う。(中略)(深夜にシュークリームを食べる自分への言い訳)」
はあちゅう「真夜中にシュークリーム」より
エッセイのいいところは作者の「今」が見えるところだと思う。
彼女の最初の代表作「半径5メートルの野望」これも持っています。
これと今回のエッセイは同じ人が書いたの?って思うくらいもう全然内容が違うんですよね。
同じアーティストがアルバムごとにガラッと作風が変わる感覚と似ていると思う。
「半径5メートルの野望」は一言で言うと
「野心の塊」あるいは「ハングリー精神」
認められたくってただひたすら前に進もうっていうパワーが強くて、上昇志向って言葉がぴったり。もちろんそれも好き。かっこいいなって思う。
だけど私はこっちのやわらかいはあちゅうが好きかな。やさしさと愛であふれているから。
彼氏の話がたくさん出てくるので、幸せで満たされているんだろうなってことが伝わってくるから。
一番好きなエッセイは「彼氏との喧嘩、その一部始終」
はあちゅうと彼氏の痴話げんかの実況中継なんだけど、テンポが良くてちょっと笑えて何回読んでもいいなって思う。
私は感動したらシェアしまくりたい体質なので、
旦那に
「これ読んでみてー、めっちゃ好きなの。良いと思うねん。」
って猛烈におススメしました。
読んだ後ぱたんと本を閉じて彼が言ったのは、
「うん、いいね。」の一言。
いつだって彼はそう。
私が書いた記事も全部感想は「うん、いいね。」の一言。
はあちゅう先生が書いたものと、私が書いたものが一緒の感想でいいはずないやん!
ちゃんと読んだんか!
はあちゅうに失礼や!
ってわけのわからん怒りになりかけた時…
旦那に言われたのは
「ってかこれ前も読んだことあるし。」
私
「あれそうかな?」
旦那
「たぶん前はスマホで見たで」とのこと。
あー、noteの「月間はあちゅう」版を見せたのね。
そんな記憶すっとんでたわ。
私
「えーでもいいやんね?」
旦那
「いいけど、だから前も見たし。」
私
「いいものは何回見てもいいやんね?」
旦那
「うーん、ちょっとそこはよくわからん。」
この議論ウケるほどに平行線でかみ合いませんでした。
そりゃそーだ。
私と彼は夫婦だけどすべてが同じじゃないのに、それを要求しようとしている私が間違ってた。
結局は私の考えを押し付けていることにほかならなくて、すごく傲慢なのかもなぁって反省。
よく考えたら私のような喜怒哀楽が恐ろしく激しい人同士が夫婦になったら、うまくいかないに決まってるもんね。
だからこれでいいんだわー。
夫婦ってよくできてるなって思った瞬間。
私は私で、彼は彼で、私たちはこれでいいんだと思う。
でも、でも、それでも…
やっぱりもう一回言いたい!
感動をシェアしたい!
「真夜中にシュークリーム」めっちゃいい!
そして中でも「彼氏との喧嘩、その一部始終」が特にいいと思う!
おしまい