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Fラン大卒陰キャな僕が有名外資系企業でトップセールスになった話その25:選択

要望を叶え、首都圏への転勤が決まっていた。

本当にようやく掴んだチャンスであったと思っており、ついに首都圏の群雄割拠の中に入って勝負する事ができるとモチベーションも高くなっていた。

そんな良いリズムになってきた時、良い出来事というのは重なりがちである。

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Fラン大卒陰キャな僕が有名外資系企業でトップセールスになった話その25:選択

そんなこんなで気分がウキウキで転勤を待っていた時、一本の連絡が入った。

いつも製品に関する事でお世話になっていたマーケティング担当の方からであった。

私「どうもどうも。Tさんから電話なんて珍しいじゃないですか〜。いつも私から連絡して製品のこと聞いてばかりだったのに。」

Tさん「そうなんだよ〜。今日は依頼というか、聞いてみたい事があってね。」

私「??なんすか??』

Tさん「はらぺこさん、マーケ興味ない?

言われると思ってない一言に驚いた。

興味は…

あります。ありますよ、それは。

実際にマーケやった事はないけど、マーケの人に戦略の作り方とか聞いて、その方法を自身のエリアに落とし込んで営業戦略をしてきましたので。

語学がないだけで、マーケの職務に関しては結構自信がある。

私の所属している企業は外資系の企業である。
もちろんそうなると海外で作られた製品が国内に入ってくることとなる。
当然ではあるが、海外の生活と日本の生活は全然違う。
そうなると、海外のニーズに合わせて作られた製品がそのまま日本に当てはまるかというとそういうわけではない。

マーケの仕事は、販売においては効率良く自社製品が販売される方法を作る事にあると考えている。
国内系のメーカーであれば、このような製品を作れば売れるよと開発に要望し、実際に市場に投入することができる。
外資のマーケは海外で作られた製品の特徴などを理解し、国内ではどのようにすれば売れるかを検討する必要がある。
仕様によって足りない点があれば、仕様変更の要望を出すなどの対応が必要となる。

これはあくまで自身の経験談ではあるが、マーケの部署にいる人は大体高学歴で語学堪能という人が多かった。
しかし、新しい製品が発売になっても、海外からのタレコミしか言わず、いわば日本の状況に合わせて戦略を作れる人というのが非常に少ないと感じている。

きちんとした「マーケ」として仕事はした事がないけど、マーケに関する勉強もして実戦で取り入れて、現場で取り入れてきたので興味があるどころかこの知識がないと販売できないとすら思っている。

私「もちろんあります。そういった仕事はできるならしてみたいと思っていますよ。」

Tさん「それなら一緒にやってみない?前職での経験からも我々の部署でのマーケに最適だと思っているんだよね。」

私「けど、残念ながら私英語ができないので…」

Tさん「大丈夫、大丈夫。そこはやりながら覚えてもらえれば問題なし。それよりも販売に効果的な人を選びたいってのがあったからさ。」

やばい。これはなかなかいい条件だ。
こんな事があっていいのか。
俺がマーケ。
これと言った強みもなく社会に出た私が、気づくと販売スキルというものを身につけていたのかもしれないと感じた。

憧れのマーケ

自分のイメージでは営業で成果を出して、上位になった人が次のステージとして用意されているのがエリアマネージャーだったりマーケティングってイメージが強かった。

なので、自分がマーケになれるかもしれないという事は自身の認識的にも非常に嬉しい事であった。

ちょっと考えてみて欲しいという事を言われ、正直悩んだ。

もっと早く言って欲しかった

ただ、私が悩んだのは無理を通して首都圏への転勤の席も用意してもらえた点にあった。

これを裏切るという事は自分の中では立場的に流石に厳しい。

どうしよう、やってみたい。
しかし、転勤を手配してくれた上司に対して失礼になる。

そこで、自身の中で決着をつけた方法としては、まずは転勤し、そこで成果を上げて、その次のステップとしてマーケティングへの要望をと考えた。

しかし、英語を学びながら働けるってでかいなあ…
なんて考えていると次の動きがさらにきたのである。

後輩からの電話

前職の事業部違いの後輩からある日連絡がきた。

後輩S「お久しぶりです!お元気ですか?実は〇〇(会社名)に転職したんすよ〜」

私「お〜、そうなんだ。楽しみだね〜」

後輩S「それで話ってのが、はらぺこさんをお誘いしようと思いまして。」

私「はは。ありがたい話だけど、それは厳しいな〜。俺転勤が決まっているんだよね。チャレンジしてみたいと思っていたから今はいいわ〜。ごめんな。」

こんな感じで断りを入れた。

実はこの後輩Sが行った先は前職の競合先だった。
なので、私のことを経験者という事で紹介したいとの事であった。

後輩Sはこの時諦めたが、彼の上司であるIマネージャーは直接話すとの事で、諦めておらず、後日再度連絡をしてきた。

Iマネージャー「経験もあるし、話だけでも聞いてほしい。今伸びている状況だからどうしても力がいるんだ。」

そんな感じで連絡がきた。

なんかなあ

このIマネージャー、話した感じがどうも軽い感じだし、どうなのかなあと自分の中では微妙だと感じていた。

とりあえず自分の現状を話してお断りだなと思ったのですが、なかなか引き下がってくれない。

面倒だからととりあえず受けるだけ受けますと話した。

今までで1番適当な面接

これも本気で行けるとは思っていなかったということもあり、結構リラックスをして面接を受けた。

そしてさらっと合格。
早いな、コレ。よっぽど即戦力が欲しかったって事か。

で、出てきた採用条件。これがまたビックリだった。

光り輝く採用条件

マジかよ。

現状に対して、固定収入が100万アップ、インセンティブも200万アップ。
達成率100%でほぼ確実に1000万は超える。

単純ですよね、ここで本気で転勤するか、転職するかでマジで悩みました笑

だってめっちゃ給料上がるんですから。

悩んだ結果

誘われた仕事は元々やっていた仕事である。
収入が上がるとは言え、再度同じ職務を行うというのがどうなんだろうと悩んだ。

もちろん楽に働けるとは思いましたが、それよりも経歴的にどうか。
この後何かあってまた転職するとなった際に難しいかもしれない。

しかし、この給与条件は魅力的だ。

結果、転職する事に決めた。

理由は以下である。

後輩Sに大体の売上目標金額を聞いて、これはだいぶ稼げると判断した。
次の会社で何かあり、転職するとしても高い固定給で転職できる可能性が高い。
いずれにしても首都圏で働けるという点。
前職で否定してきた人に対し、直接リベンジできる完全な私情(首都圏では通用しないなどのコメント)。

あくまでこの時自分が勝手に判断した内容で、本当にそうできるかはわかりませんでしたが、やるしかない、挑戦するしかないんだと考えていました。

退職を告げた

関係者に対して、転職する事を告げた。

自分的には本当に残りたい会社であった。

なので、正直に状況を報告した。
自分としては、本当は残りたい。
ただ、収入面で条件を変更してくれて同等になれば残ります。
この条件が無理だとおっしゃるのであれば、私は次の会社に進みたいと思いますと。

そして、Fマネージャー、S部長、M部長などを通じて相談してもらったが、人事的にもそれは難しいとの事で、退職する事になった。

本当にいい会社だったが、それと収入は別である。
生活を捨ててまで企業に尽くす事はできません。

固定給のアップは大切

やはりこれは非常に大切だと思います。
成果とは関係なく、毎月頂ける給与が上がるのですから。

これが年間で100万上がるという事は、月で約8万アップです。これは生活に余裕が出ますし、全然今までの生活とは変わってきます。

もちろんそれだけもらっているのだから、求められる事は増えます。
しかし、それでも耐え得る業務であれば、私は進むべきかと考えます。

ただ、私は先ほども述べたように上司Iが信用できそうにないというリスクもあったので、何かあった際に次のキャリアをどう考えておくかが大事で、そういった意識を持ちながら働こうとは考えていた。


サポートよろしくお願いいたします。今後も転職や営業関連の発信をしてお役に立てれば幸いと思っております。