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キラキラベンチャーに潜入して見えた闇。

私は現在とあるベンチャー企業に勤めています。
一応ベンチャー界隈では次々にぶち上げては解散していく企業が多い中でかなりうまくいっているらしい。

メディアやSNSを活用してブランディングする事で世間や投資家にもPRしており、いわゆる「今風」な会社である。

そんなスポットライトで照らすような事をしているので、当然影の部分も存在する。

今回はそんな会社で感じる闇について話したいと思います。

キラキラベンチャーに潜入して見えた闇。

起業の疑問

今の会社は創業者が2名。
よくメディアなんかに出る側の創業者が実務等は行っている。

その方は元々異業界出身であり、なぜこの人が今の業界でこのような市場を探り当てる事ができたのだろうかと疑問に思っていた。

「課題はハッキリと見えていた。だから起業自体怖がることはなかった」

と、よく言っているので、これが本当だとしたら、この創業者は確かにすげえ、天才だと思っていた。

なぜかと言うと、私は今の業界に10年以上在籍しているが、業界内のマーケティング職の人は業界の事を理解しつつもそのような市場創出をできる人は少なく、それだけですごいと言わざるを得ないと思ったのである。

闇の部分

この謎が解けるまでは時間はかからなかった。
もう1人の創業者が業界に精通しており、その人が考えていたビジネスモデルが当たっただけだったのだ。

だからメディアに出て話したりしている側の創業者はそれに従って実務をこなしているに過ぎないという事がわかったのである。

「市場規模が大きいかどうか。それがわかれば後は始めてみればよい」

そんな大雑把な考えでいけるもんなのか?と不思議だったが、裏にはもう1人の創業者の準備があったという事であった。

以降の新規事業について

一発目が当たったことで収益はかなりある状況ではあるらしい。
なので、それがあるから様々なことに乗り出してはいる。

「次はこれをやります!この領域にもチャレンジします!!」

と打ち出している。

新規事業の闇

先ほども記載した通り、実務役の社長があまり考えている感じではないので、以降の新規事業は泣かず飛ばず。

立ち上げるけど、順調に売上が伸びない。
それどころか状況が悪すぎて、事業自体の見直しが必要。
最悪改善のしようがないというものまで発生。

そして仕事が進捗しないので、社内ニート爆増中です。
人によっては減俸対応となった人もいました。
そして退職していくといった状況に陥っています。

経営者交代

以前、伊佐山元さんが書かれた記事を拝見したことがあった

社長解任! ベンチャーキャピタリストの憂鬱
https://www.nikkei.com/article/DGXBZO51066920Y3A120C1000000/

日本経済新聞のwebページより

この記事によると社長をクビにする時は以下である。

1)業績不振
2)会社の成長
3)組織の反乱
4)不正
5)人生色々

今回は会社の成長の為らしいです。

自身が感じた交代口実における闇

これは推測ではありますが、明らかに業績が傾くと感じたから交代に踏み切ったと考えている。

これまで登り調子で進んできた会社を果たして自分から降りるという人がいるのだろうか。
ここがまず疑問であった。

なので、表向きの理由としては会社成長の為にあえて自分から降りるとしたらしいが、結局成長が止まり、そこから修正をする事ができないと考えての依頼なんだろうと思っている。

たまたま最初が当たっただけ、競合が出現したり、苦戦し始めたところから持ち直す事ができなかった経営者というイメージやレッテルを貼られるのを恐れたのだろうと推測している。

現に経営者が交代してから、人が必要以上にいる事が問題となっており、新規採用はストップ。
事業に関する調査をしたところ危機的な状況らしい。

おそらく創業者は気づいていたが、どう乗り越えるかの策を持ち合わせていなかったのだろう。
なので、世間的には他とは違う新しい取り組みだと発信しているが、実際には実力不足を認めての交代劇で持ち直したらそのノウハウからまた自分でやろうと目論んでいると思われる。

メディアやSNS活用に関して

会社の取り組みがうまくいっていますといった内容のメディア告知。

社員の様子をPRしていく為のインタビュー記事。

製品を紹介しているYoutubeなんかの動画。

このあたりを当然のように行なっています。

自身が感じた闇

これも結構あるあるらしいが、インタビュー受けた社員が半分ぐらい退社済みだったりしてますね笑

このポジションが欲しいからインタビューしているのだと思いますが、辞めても当然のように使用していたりするのでなんだかなって感じです。

また、会社の取り組みについても、「このような取り組みをしています!とてもうまくいっています!!」といったような事を話しているが、正直全然うまくいっていない。

入社後にやることとして義務化されている内容があるが、全然消化されずに終了している。
受講している段階から無意味だなと思っていたが、上層部はメディアインタビューでうまくいっていると話をしていた。

おいおい、完全に現状把握してないじゃないかと思いましたが、外向けの戦略なんだろうなと感じています。

結局

うまくいっている企業程無駄にPRしていないですよね。

そしてうまくいっている企業程誠実だと思いました。
特に採用の際にきつい現状だと正直に言う、それからどうしていくかも話す。
しかし、今回経験して思ったのは、人が入って来ないから嘘をついてでも入社させるという事でした。
入社前と後でのギャップもすごく、結局人が辞めていく。

全ての企業がそうではないと思いますが、必要以上に外向けに色々とやっているのは要注意だなと感じました。


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