お茶出し事件① エピソード
お茶出しの位置づけ
来客時のいわゆる「お茶出し」(丁寧に湯呑に入れるタイプ)をしたことがあるだろうか。私はない。自分の来客であれば自分で給茶機のお茶やカップのコーヒーを出せるし、少し手伝ってもらう程度で事足りる。全社の重要な来客時にはいつも「お茶出し」があり、それは一般事務の方が担当している。海外ではありえないとか様々な意見があるけど、取引先への印象をできるだけ良くしておきたい会社にとって重要な仕事であるらしい。
入社して間もない頃、お茶出しに関するある事件が起こった。
事件の背景
当時、総合職の女性社員がほぼいない状況で給湯室の当番があり、私もその一員となっていた。職務やコースを問わず、女性のみが当番に入っていて、最初は男性が別の役割を担っているのだと思った。実際はそんなこともなかったようで、同性の先輩が仕事の棲み分けに疑問を呈し、総合職の当番はなくなった。
その頃社内では来客対応に力を入れていたため、来客時のお茶出しについて打ち合わせが行われた。
事件勃発
Aさんが指導役となり、担当者を集めて指導するなかで、一般事務担当者(全員女性)の一部から声があがった。
『なぜAさんやざわしさんは指導する側でお茶出ししないんですか??給湯室の件もそうだけど、女性ならやるべきじゃないですか??』
(これは本当に一部数名であって、他の人は不思議がっていたと思う。)
これは少なくとも意地悪で言っているわけではない。大真面目に言っている。
Aさんはこれについて【職務範囲や責任範囲・コースや役職で仕事は異なる】こと、また、【それに応じた待遇になっている】ことを説明した。さらに【性別や年齢だけで分けられる仕事は減らしていくべき】であることなども伝えたが、やはり意見は変わらない。
Aさん「私達がやるのを嫌がっているのではないんですが。。。それは同じコースの男性も同じなので、そちらも含めて依頼しましょうか?」
『それは違います。他の女性が担当していることをコースの違いでやらないのはおかしいと思うんです。』
→次回に続きます!