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あなたは小学校の国語は解けますか?

人生波乱を執筆することハランバン・ジョーです。

本日も、波乱です。

そう、国語の波乱。

私の子供は小学1年生。先日、こんな質問を受けました。
『お父さん』は『おとうさん』or『おとおさん』どっちが正解?

『氷』は『こうり』or『こおり』どっちが正解?

って質問を受けました。その他にもプリントには数々問題が書かれていました。

私は「おとーさん」とのばすものは「う」だよ。

「こおり」とのばさないものは「お」だよ。

と発音しながら教えていきました。

つまり、お父さん→おとうさん、氷→こおり ということである。

他にも「つづく」や「つずく」の違い

「ちじむ」や「ちぢむ」の違いもありました。

確かに疑問を感じる言葉の使い方?

そもそも昭和21年の内閣告示・訓令できめられたものらしい。このnoteを見る方のほとんどは生まれていないはず。

その時の内容では基本的な考え方としては「じ」「ず」と書くことになったようだ。

同じ『お』と発音する物でも、
書き方は『お』や『う』がある。
同じように『じ』と『ぢ』、『ず』と『づ』・・・

などややこやしい言葉のよびかたをひもといていこうとおもう。

1つ目の問題。タイトル通りあなたは解ける?「う」と「お」や、「じ」と「ぢ」の使い分け。

2つ目の問題。音読みと訓読みのって?どっちがどっち?

「う」と「お」の違い

簡単に言えば発音して伸ばす場合は「う」発音的に伸ばさない場合は「お」

つまり下記のような感じだ。

発音は「コーリ」(行李) → 表記は「こうり」
発音は「コ‐リ」(氷) → 表記は「こおり」
発音は「ト‐リ」(通り) → 表記は「とおり」

発音は「オーサマ」(王様) → 表記は「おうさま」
発音は「オ‐ヤケ」(公) → 表記は「おおやけ」
発音は「オ‐サカ」(大阪) → 表記は「おおさか」
発音は「オーム」(鳥の鸚鵡) → 表記は「おうむ」


通る=とおる、通り=とおり
王様=おうさま、お父さん=おとうさん

通常我々は覚えてしまってると思いますが理屈で理解していくとなお一層記憶が鮮明になりそうだ。

「じ」と「ぢ」の違い

昭和21年の「ぢ」「づ」を使うのは次の二つの場合(例外)に限り、それ以外は原則としてすべて「じ」「ず」をつかう

さて、昭和21年の内閣告示・訓令で決まった例外の2つとは。

例外1)同音の連呼によって生じた「ぢ」「づ」
例 ちぢむ(縮む) つづく(続く) つづみ(鼓)
例外2)二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」
例 はなぢ(鼻+血) そこぢから(底+ちから) たけづつ(竹+筒) みちづれ(道+連れ)

以上のことから結果的に(現象的に)、
「語頭には『ぢ』『づ』は来ない。」

つまり、地震は「じしん」ということになります。

音読みと訓読みの違い

そもそも漢字は中国から来たもの。

当たり前の話ですが、漢字には中国での読み方(発音)があるのです。

その「中国での発音」をもとにしたのが音読みです。

一方、漢字の発音では読みにくいし意味も分からないので、日本語として漢字の文を読むために使われたのが訓読みです。

たとえば「山」という漢字。中国では「シャン」に近い発音をします。

が、日本語として読むには分かりづらいですよね。

だから日本での意味を考えて「やま」と当てはめたのが訓読みです。

ざっくりまとめるなら、

音読み・・・発音
訓読み・・・意味
ということになります。

つまり「山」は音読みですと「サン」、訓読みは「やま」ということになる。

音読みと訓読みの特徴

音読みは意味が分からないことがほとんどです。

例えば「海」という文字、音読みなら「カイ」になる。

訓読みなら「うみ」と読める。

つまり、

カイは音読み、ウミは訓読みです。

このように音読みはそれだけでは意味が分からないことが多いのが特徴です。

音読みと違い、訓読みはそれだけで意味の分かるものが多いです。

「山、夏、風、宝、机」

ヤマ、ナツ、カゼ、タカラ、ツクエ……これらはすべて訓読みです。

覚えておきたい音読み・訓読みの違い

1、送り仮名が必要なもの訓読み

教える、食べる、優しい

がそれに当てはまる。

2、読み方が一つだけのものは音読み

駅、肉、席がそれに当てはまる。

3、ンで終わる文字が音読み

運、損、論がそれに当てはまる。

音読み、訓読みの間違えそうなもの代表例

金(きん)・銀(ぎん)・銅(どう)は音読みです。

もちろん「きん」、「ぎん」は最後に「ん」がつくから音読みと思いますがそちらの理解よりも訓読みにして理解できる読み方があるのです。

金→かね、銀→しろがね、銅→あかがね

と呼びます。

つまり、通常、金(きん)・銀(ぎん)・銅(どう)という呼び方は音読みです。

重箱読みと湯桶読みとは

重箱読みとか聞いたことあると思います。

漢字の読み方は単体より熟語で問われます。二字熟語の読み方は全部で4パターンあります。

音×音 ex.洋服
訓×訓 ex.星空
音×訓 ex.番組・重箱  これが重箱読み
訓×音 ex.見本・湯桶  これが湯桶読み

になります。

まとめ

小学1年の問題から波及してここに至りましたが、今大人になって

振り返ってわかったことが多々ありました。

1、少なくとも、「う」と「お」の違いは伸ばすか伸ばさないか?ということだ。ex.おとーさん→おとうさん、お‐きい→おおきい。ということになる。

伸ばす発音が「う」ex.おとうさん。伸ばさない発音が「お」ex.おおきい。

2、「づ」「ぢ」の使い方連続する場合はex.つづく、ちぢむ ということになる。

3、音読み→発音で読む、訓読み→意味が分かるex.海は音読み「カイ」訓読み「うみ」ということになる。

4、金(きん)・銀(ぎん)・銅(どう)という呼び方は音読み

5、重箱読み・湯桶読みとは

二字熟語の読み方は全部で4パターンあります。

音×音 ex.洋服
訓×訓 ex.星空
音×訓 ex.番組・重箱  これが重箱読み
訓×音 ex.見本・湯桶  これが湯桶読み

以上になります。

今回もご愛読ありがとうございました。

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