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私の回顧的ゲーム&メモリー「パネルでポン」

今でこそ幅広く受け入れられているが、ゲームといえばどちらかといえば男性的…というのが昔の印象だった。なのでゲームと言っても、女性プレイヤーの場合はポケモンやセーラームーンといった、ポップなものかキャラゲーがほとんどだった。

事実、我が家には妹がいるが、当時妹がプレイしていたゲームの大半はコミカルなものかセーラームーン等のキャラゲーとかが大半だ。

そしてゲーム内容もまた、女性向けと男性向けのような作りになっていて、基本的にはそれに沿った難易度だったりアプローチの仕方になっていたように思う。

ところが、その壁を取っ払うような作品が飛び出てきた。今回のお題である「パネルでポン」という作品だ。見た目はすごく女性向けで、可愛らしいキャラクターで構成されたパズルゲームなのだが、中身はパズルゲーマーも唸るほどアグレッシブだ。

基本的なシステムの完成度で見れば、むしろ男性向けとも言える。テトリスなどの一人で黙々と進めるパズルゲームとは違い、連鎖のシステムが存在しており、さらにその連鎖にはスピード…つまりフィジカルも要求されるシステムだ。黙々と消していくモードもあるものの、ベースは相手と対戦して相手を倒すというモードなのだ。ゲームの見た目とは裏腹にやってる事はとてもハードだ。

見た目では男性を受け付けず、中身では女性を受け付けず…ここまで聞くと、なんとも厳しい評価になりそうなのだけど、蓋を開けてみれば男女どちらの層にもヒットした。男性でも女性でもこのゲームを触った事ある人は多いだろうと思う。自分の回りでも男性は当然として、女性でもこのゲームだけは「やり込んだ」という意見をチラホラ耳にする。

かくいう自分と妹もこのゲームにハマったし、よく対戦していた。今でこそ妹は殆どゲームをしなくなったにも関わらず、このゲームに関しては懐かしさを示すぐらいには、思い出深い作品となっている。

殆どゲームをしない妹とゲームばっかりする兄…女性である妹と男性の兄…まるで価値観も世界の見方も違うように思えるが、このパネルでポンというゲームを通じて一つになれていた気がする。

綺麗事を言ってるだけかもしれないが、ゲームというのは性別も考え方も違う人たちの垣根を取っ払う可能性を秘めているのではないか?と、私たち兄妹のゲーム遍歴を振り返ってみると感じる。

だからこそ、たかが娯楽で終わらせたくない想いはある。様々な楽しい記憶というのは共有するべきだし、再現するべきなのだと日々思う。

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