心身を清める、「塗るお香」の調合体験
9月8日に池袋コミュニティカレッジで開催された、和歌山県深掘り講座「天然香材料で心をときほぐし、厄除けできるお香作り」。私も体験してきました。
講師は、高野山の精進レストラン・土産店の「一の橋天風」の若女将、馬場麻美さん。東京ご出身で、2011年に高野山に嫁ぎ、現在は高野山でお香講座を開いたり、YouTube「Koyasan天風チャンネル」で高野山の魅力を世界に配信されています。
いつも高野山でお会いするので、東京でお目にかかれるのはちょっと不思議な感じでした。😁
※こちらの波羅蜜多WAVEのラジオでも何度か出演していただいているので、よろしければチェックしてみてくださいね。
今回こちらの講座では、塗香(ずこう)というパウダー状の香料を数種類混ぜ合わせ、好みの香りを作っていきます。塗香とは、香料を粉末にしたお香で、僧侶が身の穢れを取り除くときに体に塗るものです。
白檀は自分でもよく使うお香で知っているつもりでしたが、「老山(ろうざん)白檀」と「新山白檀」の2種類が用意されており、白檀にも種類があることを知りました。そして丁子や桂皮など100%天然の材料から6種類ほど調合。塗香は、天然の香木や漢方の生薬の原料が基本で、中にはインフルエンザなどの薬の原料としても使われているそうです。すごい!
馬場先生の講座のみで出合えるという、私の大好きな「高野槙」の塗香もありました! 高野槇の成分にはαピネンが含まれており、森林浴の効果があり、免疫力を高めてくれるのだそうです。もちろん調合。今回の香りのテーマは「秋の高野山」にしました。
調合が完成したら、陽の当たらない場所で2週間ほど寝かせて熟成。そうすると香りに深みがでるそう。香りの変化が楽しみです。