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リーダーシップ研究がどのように進化したか:論文レビュー

こんにちは、原田です。
今回は、リーダーシップ研究がどのように進化したかに関する論文です。
3つの主要な波を用いて解説されています。

今日の論文

Leadership in Applied Psychology: Three Waves of Theory and Research
応用心理学におけるリーダーシップ: 理論と研究の3つの波
Journal of Applied Psychology,2017

サマリ

  • 本研究は、リーダーシップ研究がどのように進化したかを3つの主要な波(行動と態度の研究、社会認知とコンティンジェンシー研究、トランスフォーメーショナルリーダーシップおよび性別関連の研究)を通じて論じている

  • 第一次世界大戦に関連した初期研究から、現代の多層的モデルやメタ分析に至るまでの進化をレビューし、現在の研究テーマが過去の研究にも見られることを示唆している

方法

  • 文献レビューに基づき、各時代を代表する重要な研究とそれに基づく新しい概念や理論を整理

  • また、リーダーシップの多層的アプローチの進化を追跡した

わかったこと:3つの主要な波

  • 第1波: 行動と態度の研究

    • リーダー特性から行動と態度への関心の移行

    • フォロワーの視点からリーダー行動を評価する方法論の確立

    • Ohio State大学の研究で、「構造のイニシエーション」と「配慮」という主要なリーダー行動次元を特定

  • 第2波: 社会認知とコンティンジェンシー研究

    • 状況要因やフォロワーの認知がリーダーシップの有効性に影響を与えることを重視

    • 「暗黙のリーダーシップ理論」(Implicit Leadership Theory) の発展により、リーダー評価における認知プロセスの役割を明確化

    • メタ分析の利用により、リーダー特性や行動の効果に関する一貫性のある傾向を明らかに

  • 第3波: 多層的アプローチと新しい理論

    • トランスフォーメーショナルリーダーシップやカリスマ的リーダーシップの台頭

    • ジェンダーや多様性に関する研究がリーダーシップ理論に組み込まれる

    • チームリーダーシップや共有リーダーシップの概念が発展し、チーム全体の成果やプロセスに対する影響が検討される

    • メタ分析を活用し、既存の理論や概念を再評価し、新たな視点を提供

論文から得た学び

特性研究から、リーダーの行動やフォロワーの態度へ、状況やフォロワーの認知へ、多層的で多面的なアプローチへと発展していることがわかりました。この先どのように発展していくのか楽しみですね!

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