ギグワーカーの職務需要とリソースに関するプロファイル差:論文レビュー
こんにちは、原田です。
今回は、ギグワーカーの職務需要とリソースに関するプロファイル差に関する論文です。
ギグワーカーとは:
ギグワーカーとは、短期的かつ柔軟な仕事を請け負い、プロジェクトベースで報酬を得る労働者を指します。ギグワークは伝統的な正社員の雇用形態とは異なり、以下の3つの主要な特性を持つことで定義されます:
プロジェクトベースの報酬:
給与や年俸ではなく、特定の仕事やプロジェクトごとに支払われる一時的な仕事:
長期的な雇用契約ではなく、必要な期間のみ働く柔軟性:
働く場所、時間、作業量において比較的自由がある
今日の論文
Looking at the Gig Picture: Defining Gig Work and Explaining Profile Differences in Gig Workers’ Job Demands and Resources
ギグ・ピクチャーを描く:ギグワークの定義とギグワーカーの職務需要とリソースのプロファイル差の説明
Group & Organization Management, 2021年
Gwendolyn Paige Watson, Lauren D. Kistler, Baylor A. Graham, Robert R. Sinclair
サマリ
ギグワーカーの職務需要とリソースに関するプロファイル差を明確にするため、ギグワークの包括的な定義を提案
ギグワーカーの5つのプロファイルを特定し、それらの特性をJD-Rモデルに基づいて比較
これにより、ギグワーク研究を前進させるための基盤を提供
方法
システマティックレビューにより、ギグワークと関連する定義を分析
特に、ギグワーカーの一次的および二次的な特性を特定し、それに基づいてプロファイルを作成
わかったこと:
ギグワークには3つの一次的特性(プロジェクトベースの報酬、一時的な仕事、柔軟性)が存在することが確認された。
ギグワーカーは5つのプロファイルに分類されることが示された:
ギグサービスプロバイダー:UberやGrubhubなど、テクノロジーを利用してサービスを提供する者である
ギグ商品プロバイダー:EtsyやRedbubbleを利用し、手作りの商品を販売する者である
ギグデータプロバイダー:Amazon Mechanical TurkやSurvey Junkieなどでデータ処理や調査を行う者である
エージェンシーギグワーカー:モデルや一部の臨時医療スタッフのように、エージェンシーを通じて仕事を得る者である
伝統的ギグワーカー:代替教員、ベビーシッター、ミュージシャンなど、テクノロジーやエージェンシーを介さずに働く者である
JD-Rモデルを用い、ギグワーカーのプロファイルごとに異なる職務需要(例:疎外感、感情労働、過剰資格)とリソース(例:仕事の自律性、社会的支援、タスクアイデンティティ)が存在することが確認された
ギグデータプロバイダーは、他のプロファイルと比較して最も強い疎外感を経験する可能性があることが示された
ギグサービスプロバイダーや伝統的ギグワーカーは、感情労働を多く必要とすることが確認された
ギグ商品プロバイダーやエージェンシーギグワーカーは、労働時間の不足に直面する可能性が高いことが示された
論文から得た学び
ギグワーカーは単一のカテゴリーではなく、5つのプロファイル(サービス提供者、商品提供者、データ提供者、エージェンシー型、伝統的なギグワーカー)に分類されることがわかりました。また、ギグワークの職務需要(例:疎外感、感情労働)と職務リソース(例:自律性、社会的支援)はプロファイルごとに異なり、JD-Rモデルを活用することでこれらの影響を体系的に分析できることが示されています。