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この世は幻世、徒然なるままに

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病気の話(双極性障害と幻聴と発達障害とてんかんと私)

お久しぶりの人も、そうでない人も ご無沙汰してます。 お元気ですか? 私は元気じゃないです。(通常運行です) 今日は、病気の話です。 苦手な方、心に余裕の無い方、興味の無い方、この先私と関わるつもりは毛頭無い方、ここでお帰りになって頂いて結構です。 今日までお付き合い頂きありがとうございました。 お元気で、さようなら。 あ、まだいらっしゃったんですね! 物好きなあなたに感謝です。 ここから本題に入ります。 私が罹患している病気の話です。 ⚠️長いので、時間のある時にでも

    • 不器用

      また未読を溜める癖治らない 好きな人からの連絡ほど返せない 自分でも何を大切にしたいのか 分からない 揺れる音楽 今日はもう昨日 君が掛けた古いレコード 今じゃもうレア物 探す昼下がり インターネットに無い物語 行き交わないラブレターの往復書簡 燻らす煙の先 二人の明日 ありそうでなさそう またはにかんでごまかす 煙と一緒に消えて行った 朝陽だけがただ眩しかった

      • 三十路〜盆と正月〜

        苗字が変わるぐらいなんて事無い 久しぶりの帰省は親への挨拶 だったのかも知れない 今度の彼氏もまた君を泣かせるような人 かも知れない でもどうでもいい そういう夜を何度も乗り越えて来た どうでもいいと思える所まで 一人で舟を漕いできた もういいやとまぁいっかの波に揺られて お月様はずっと出てるけど、この海は 果てしなく暗くて黒くて静かだ 涙は年に数える程しか流れないし 盆正月と同じぐらいの頻度だけれど 野菜を馬に例えたり お餅の上にみかんを置いたりすること 何で今年も忘れて

        • 「黄色い線の内側までお下がりください」

          気づけば目の前を特急の電車が通過して行った ああ まただ それは、何度か見たことのある風景だった 2020年はそういうことの繰り返しだった 一人でぼんやりと立ち尽くしている 手足は冷たい 駅のホームがあんなに静かだとは知らなかった 轟音を立てて通り過ぎて行く特急は 感覚と感情と共に消えた あんなに好きだった音楽や 大好きだった人への感情も過去も思い出せない というより何万回も殺すと消えるらしい そして蘇らないらしい 2020年はそういうことの繰り返しだった 三十歳になるタイミ

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        • よみもの
          14本

        記事

          青い舌 赤い目

          今日も不幸を食べる女の子 青い舌 赤い目 他人の不幸も自分の不幸も 美味しい蜜の味 ほら舐めてみて? いいね 再生回数 フォロワー数 増やすだけ 承認欲求 気が狂って気持ちがいい 私は普通じゃない 特別が気持ちいい みんな言わないだけ でもそれが本音

          青い舌 赤い目

          裏側のリスクマネジメント

          薬瓶の裏側の情報は僕らを裏切らない 人間の裏側など目も当てられない どの薬をどれだけ飲めば どのくらいのしっぺ返しが来るのか 人体実験しまくった自分の身体が一番知ってる けれど、それは同じような体型性格の人 すべてには当て嵌まらない 結局、 人間も薬瓶も裏側を知ったつもりでいると 大概痛い代償を払わされる それだけは同じみたいだ 痛い目に遭えば、辞め時が解る 他人との繋がりも、薬も、自分の人生も

          裏側のリスクマネジメント

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          あの日共感した小説はもう要らない あの日共有したあの歌ももう要らない 手放してしまった糸を手繰り寄せても 今見たい風景は過去には無い カメラロールをスクロールする手を止めて 春風に揺れた髪の先を見つめて シャッターを切る手は止めないで 風景なんて一瞬で切り替わる カメラマン不在のワンマンショー 見飽きた景色全て捨てて 脚本からやり直して 人生のディレクターは、あなた、ただ一人 それだけで充分なのだから。

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          ぼくはねこ

          ぼくはねこ ぼくはねこ なついてるうちはだいすきさ でも きみからはなれるひもあるよ それはきらいになったわけじゃない たまにひとりたびにでもでて とおくのうみもみてみたいんだ うみのさかなはおいしくて ひのひかりはあたたかくて よるはしずかでやさしいね まんまるいおつきさまのよるは にたようなかおのひとおもいだす ひゃくまんかいさみしくなったら またあのまちにもどろう うみのさかなとおひさまにさよなら ありがとう、またくるね

          ぼくはねこ

          ゆられゆられて

          もういいやとまぁいっかの波に揺られて 気づけばまた一人 いろんな朝と昼と夜と海を渡ってきて あなたはもういないけど 気づけばいろんな風景を見てきた この舟はまた何処へ 連れて行こうとしてるのだろう 知れば知るほど優しくなれる気がした 知らない方が幸せな夜があることも知った まだ知らないことがあると この舟はまた連れ出そうとするけど 知らない方がいいこともたくさんあるよって 教えてあげたのに 舟にはまた傷が増えていくだけ エンジンが壊れた舟はただただ揺られる もう知らないと勝

          ゆられゆられて

          死に損ないおばけ

          黒い空を見つめ続けたけど 何もない 冷たい空気が通り過ぎていくだけ 雨はまだ降り続いていて 僕の体はどんどん体温が下がり続けて あれから消えたものは増え続けて 処方箋とかかりつけ医も増え続けて 途中で数えるのをやめた 大切にしてた感情も消した 息はしやすくなったけど もしかしたらもう 心臓が動いてないだけかもしれない 嘘はつかなくなったけど もしかしたらもう 日記20211020 2020年のお正月に死に損なっているので、それからこれまでの生活は ずっと、「死に損ないおばけ

          死に損ないおばけ

          2020年の取り憑かれた洗濯機

          一月。 死人が出るぞ。 彼はそう言った。 まさかと思った。 だって、みんな普通に暮らしている。 駅の改札を通り、バス停に並ぶ。 下のロータリーを車が滑らかに蛇行していく。 死人が、出るぞ。 彼は再び力強く言った。 この人は何かに取り憑かれているに違いない。 かわいそうだなぁ。 他人事のように私は感じ、 死人が出ないことよりも、 干しっぱなしの洗濯物が夜の湿気に やられていないことを念じた。 二月。 冬でも春でもお正月でもないような、 居心地の悪い寒さを引きずったこの月は、

          2020年の取り憑かれた洗濯機