子宮下垂・子宮脱って?私の経験
こんにちは🌞
前回に引き続き、私の産後についてお話したいと思います。
この記事を読んでくださっている方は少なくても、子宮下垂や子宮脱について興味を持っていて、
『もしかして?』と思って色んなサイトを検索しているかもしれません💦
子宮脱とは
そもそも子宮脱って?
そもそも子宮脱とは、骨盤底筋群とよばれる骨盤の中にある筋力が出産や加齢により、弱まってしまい、
その結果、子宮が骨盤内で支えられなくなり、膣の外に出てしまうという病気です。
治るの?
骨盤底筋を鍛えることで、改善はされますが、
完全に元に戻すことは出来ません。
元に戻すためには、手術が必要となります。
私の症状
子宮下垂・子宮脱になった方なら共感してくれると思いますが、
本当に辛い辛い症状です💦
もちろん人によって症状の違いはありますが
膣内に違和感がある
尿漏れがある
子宮が完全に膣から出ている
お風呂に入った時やトイレに行った時に膣から何か出ている
などがあります。
私の症状として、
まず最初にトイレに行った時に、子宮の先が外に出てきて、それを触って、衝撃を受けました。
産後、時間が経つにつれて少し戻りましたが、それでも膣内の違和感や、トイレ、お風呂に入った時に触ると、何かに触れるような感覚がありました。
前回もお伝えしたように、
この時の私は30才。子供は1人目で難産でもありませんでした。
ジムに行ったり、健康管理には気を使っていただけに、かなり衝撃を受けました。
私を救ってくれた人々
調べてみて分かったことは、思っている以上に情報が少ないということです。
もちろん『病院からの情報』はたくさんありました。
でも、その時私が知りたかったのは『専門的な知識』ではなく、
同じような経験をした方のブログや記事を読んで、励まされたかったんです💦
でも、例えば『70代で子宮脱になりました』というお話を聞いても、正直共感することはできません💦
同じような年齢で同じような経験をしたことがある方を探していたのに、
全くというほど見つからなかったんです。
もちろん家族や友達に相談することもできず、
だからこそ、『もしかして、私だけじゃないの?どうして私だけ。。。』という気持ちがあり、
ずっとずっと不安な日々を送っていました。
病院の先生の言葉
幸い?私は産後すぐに子宮脱になり、1ヶ月検診すら済んでおらず、病院に行く必要のある状況でしたし、
『恥ずかしさよりも、どうしたら治るか』を考えていたので、病院に行くことに抵抗はありませんでした。
そこで『なかなか治らないし心配なんです。』
という話をしたところ
『これは、手術をしない限り完全に元に戻ることはないの。
でもね、多かれ少なかれ、出産を経験している人は誰しも経験することなのよ。めずらしいことではないの。』
『あなたの場合、元々子宮が落ちやすい場所にあったのかもしれないわね。体質の違いもあるのよ。』
と説明を受けました。
そこで
『そうか。症状の差はそれぞれでも、多くの人が経験していることなのか。。。』
『私の何が悪かったというわけではなく、もう体質的にそうなる運命だったんだ。』
とようやく落ち着いて、
これは仕方のないこと。誰にでも起こりうること。
恥ずかしいことではない。
と受け入れることができるようになりました。
整体の先生
産後、無痛分娩の後遺症で、すぐに整体に通うことになりました。
すごく優しい女性の先生ということもあり、
身近な家族や友達にすら話せなかった自分の症状について聞いてみることにしました。
すると、
『今から専門のフィジカルセラピーの先生を探してあげるから。一度そこで診てもらいなさい。』
と言われました。
フィジカルセラピーって?
日本ではあまり聞かない名前ですが、
"physical therapy"とは怪我などが原因で身体に不調のある方を治療してくれる医療従事者のことです。
調べたところ、産後の不調を専門としているフィジカルセラピーの先生がいることを知りました。
フィジカルセラピーと病院の違いとして、フィジカルセラピーはジムの施設がある場合が多いです。
身体の不調に合わせて、可能であれば、自分でできるエクササイズなどを教えてくれるのです。
ですが、そのフィジカルセラピーの待ち時間、なんと2ヶ月!
その間、もちろん平常心ではいられず、色んな情報をもくもくと集める日々が続きました。
フィジカルセラピーの運動などについては後日また別の記事にしたいと思います。
たまたま読んだ英語の記事
そんな時、英語の記事で
『29歳の私が子宮脱になるなんて!!!』
というタイトルを見つけました。
残念ながら今は見つけることができなかったのですが、
29歳で3人目を出産した女性が、『まさか私がこんな目にあうなんて』と嘆き悲しみ、自分自身と戦う話でした。
彼女の場合、完全に子宮が膣外に出てしまい、自分では元に戻すこともできず、尿漏れをコントロールすることもできず、かなり進行した状況が伝わってきました。
お風呂の中で、自分の膣を見ると、子供の前だというのに泣いてしまい、
『ママ、どうして泣いてるの?』
と心配させてしまったことから、
『私の人生をこんなことで狂わせたくない。』
と運動に取り組み、
もちろん治ることはなかったのですが、
『この症状を自分の一部として受け止めていく。』という話で締めくくられていました。
そんな彼女の記事を読んだ時
『やっと共感する人と出会えた。』
と知らない女性に共感し、心が救われたのです。
YouTuberのMOMIYOGAさん
MOMIYOGAさんは通常のヨガをはじめ、
『骨盤底筋群』を鍛えるヨガをたくさん投稿されています。
私がフィジカルセラピーに行く前の2ヶ月間、毎日このMOMIYOGAさんのYouTubeを観ながら、
骨盤底筋群のトレーニングを行いました。
そのおかげで、フィジカルセラピーに通い始めるまでに、
かなり症状が改善されました。
夫の理解
初めの症状が起こった時、何が起こっているか理解できず、すぐに夫に泣きながら相談しました。
もちろん、ここで旦那さんに相談できない方もいるかもしれませんが、
親でも友達でも、誰か1人でも相談相手がいることは心強いものです。
病院に行って症状が分かってからも
『整体の先生に聞いてみたらどう?』
『フィジカルセラピーに行く時間は、仕事を休んで赤ちゃんのお世話をする。』
と平日週1回、1時間私のために時間を作ってくれました。
これは仕事内容によっては難しいかもしれませんが💦
旦那さんでなくても誰か助けてくれる方がいると、本当に心強いですよ!!!
そして
『何かが変わったわけじゃない。みてよ、この僕のお腹!!痩せたいのに痩せられないんだ。本当に嫌になる。』
『昔はちょっと運動したら、すぐ痩せたのに、今はダイエットしても全然だめなんだよ。』
『人は年齢を重ねるごとに、身体が変化する。嫌な方向にね。でも仕方ないだろう。それが歳をとるということなんだ。』
そんな風に冗談を混ぜながら話してくれた夫は、
『お腹がでることも、子宮が出ることも同じだろう?』
そう言って笑ってくれました。
そして、
『あんなに頑張って、こんな可愛い赤ちゃんが産まれたんだ。それは頑張った証拠だよ。』
と言ってくれました。
もし夫の理解がなければ、私は今でも恥ずかしいと思っていたでしょうし、
こうやってブログに書こうなんて思えなかったと思います。
事例がないわけない
私と同じような症状がある人がいないわけないと思っています。
病院でもフィジカルセラピーでも『よくあること』と言われましたし、
まさか30代で発症するのが私だけなわけありません。
それなら、きっと色んな検査をされて、質問攻めにあっているはずです。
誰からも同じ話を聞かないのは
誰も話したくないからです。
その証拠に、去年日本に帰った時、
幼なじみにその話をすると
『実は私も同じような感じで悩んでるの。』
と打ち明けられました。
その瞬間
『あぁ私だけじゃない。ブログを見ないのは、みんな書きたくないからだ。』
『友達から聞かないのは、みんな、そんな話したくないからだ。』
と思うことができました。
同じように悩んでいる方がいれば、
『大丈夫ですよ。あなただけじゃないですよ。恥ずかしいことなんて何もない。
それは、あなたが頑張った勲章なんですよ。』
そう言いたいです。