飯沼一家に謝罪しますを見た⚠️ネタバレ感想

TVerのフェイクドキュメンタリー、”飯沼一家に謝罪します”を一気見してしまった。
私の個人的な感想、解釈を残してみる。
そして細かいセリフやニュアンスが間違っていることもあると思うがご容赦頂きたい。

まず、戦犯:明正だな、と。
彼はずっと家族の死を願っていたのではないか？

明正は引きこもりで家族に暴言を吐いていたとあったが、それだけでは明正本人に問題があるのか、家族とソリが合わなかったのかはわからない。

明正父は会社経営が上手くいかなかった時に自力で立て直す事ではなく、賞金をアテにしてテレビ番組に出る事を選ぶようなダメ親父である。
母親もそんな父親を嗜めるどころか、バイト先の従業員に｢運を上げたい｣と言い、よく分からん他人に”幸運の儀式”を依頼するボンクラっぷり。

明正は引きこもりだったが、正常な親なら寄り添って立て直しに尽力するだろう。
それを謎の儀式で「不運を紙に書け」と言われて迷いもなく息子の名前を書く親。
毒親以外の何者でもない。

自分を除け者にしてテレビ番組に出た家族➕良樹を、明正は呪った。
もともとオカルトに精通していたと、4話に出てくる写真でわかる。
そして幸運の儀式が成功した＝紙飛行機が輪をくぐったことにより、明正の呪いも成功してしまう。

家族➕良樹の魂は呪われる。
各地の心霊スポットを巡り、輪っかを作ってまた儀式を行ったりするが、無駄だった。
良樹は寝たきりになり、証拠隠滅のため家族は明正が放火して肉体まで燃やし尽くした。
これは4話の暖炉のアップで示唆されている。

あの教授は良樹宅で謝罪の儀式を今も行っている。
これは良樹母の｢ダメみたいですね｣＝ダメだったと過去形ではない、現在進行形の口調と、
｢教授はどこですか？｣という質問に無言を通したことでわかる。
良樹が映るシーンを明るくすると手足が複数確認できる。
良樹の下に敷かれているのか、肉体が合体しているのか……

明正はリンゴ農家をやめたと言っていたが、毎年良樹にリンゴを送っているらしい。
これはせめてのお詫びにと、お見舞いの品を送っているとも取れるし、
何かの呪いをかけて送り続けているとも取れるが、
カメラマンの｢毎年リンゴを送ってるんですよね｣というセリフが責めるように聞こえ、憔悴した様子で黙り込む所から、恐らく後者だと推測される。
毎年リンゴを介し送られてくる呪いを教授の儀式で押さえ込んでるみたいなところもあるのかな？

良樹母は真相解明を諦めていない。
｢絶対に放送してくださいね｣という圧から、このテレビ番組で何かが明るみに出ると信じている。

そしてこの番組を見て、良樹母は真の呪いの原因は明正にあることを知るだろう。

｢飯沼一家に謝罪します｣は、教授からの飯沼一家への謝罪ではなく、
これから良樹母により行われるであろう明正一家への復讐を導いてしまったことに対する、テレビ局からの”飯沼明正一家”への謝罪だった。

個人的感想、考察でした。
色んな方の考察を見るのは楽しいなあ……
にしても年末になにしてるのかなあ……

飯沼一家に謝罪します、とても面白かったのでぜひ見てみてください