本当に知りたい情報にたどり着ける検索のコツ
「調べるの早いよね?!どんな裏技使ってるの?」と、よく言われるので、日頃わたしが検索の際に考えていることをまとめてみました。
最近の若い人はGoogle検索をしないという話も聞こえてきますが、「目的のために必要な情報にすばやくたどり着くスキル」は、まだまだ大事ですよね。
今回はテクニックというより、考え方のはなしです!
1. まず概要を理解する
「15分以内で作れるトマト料理」くらい具体的なことなら
「トマト レシピ 15分以内」と、そのまま調べましょう。
問題は「それって何?生き物?乗り物?美味しいの?」みたいなことを調べるときですよね。
それには、まず全体を知ることが大事です。
例えば「タスク管理ツールを使って仕事を効率化する方法を知りたい」というテーマでスタートしてみます。
↓
最近だと、検索結果のトップに出てくる「AIによる概要」も、全体を把握するのに便利ですね。
ここで知りたいこと
「あ〜なるほど、◯◯みたいなことね」と思えたら、つまり「なんとなくわかった」レベルになればOKです。
・どんなジャンルの話なのか
・何と関連があるのか
・同じようなカテゴリの何と同じで何と違うのか
最初に確認しておこう。知りたいのは本当にそのキーワード?
「タスク管理」について調べていたけど、自分がやりたいのは「時間管理」だった、みたいなことありませんか?
そういったギャップがあると、欲しい情報になかなかたどり着けません。
『検索したキーワードが自分の想像通りの意味で使われているか』意外とこれも疑った方が良いポイントです。
ん?こっちの言葉かも?と思うワードが出てきたら、そのキーワードで「◯◯ とは」「◯◯ ◎◎ 違い」などで調べてみると、どちらが適したキーワードかわかります。
急がば回れがおすすめ
まず概要を理解する、というのはちょっと遠回りに感じるかもしれませんが、全体像を理解してから詳細を検索したほうが、結果的に目的の情報に近づく時間が短くなるように思います。
また、この後の流れでchatGPTなどを使う際にも、AIが正しいことを言ってるのか見当違いのことを言ってるのかの判断をしやすくなります。
2. 概要を理解できたかどうかわからないときは
概要を理解したら何らかの疑問が湧いてくるはずで、この疑問が、検索を深掘りしていく足がかりになります。
人は新しいことを知ったときに、自分の中にある知識や経験と結びつくことで初めて「理解した!」となります。そして「◯◯とは同じような意味だけど、◯◯とは違うのかな?」と脳内で勝手に比較を始めて、似てる点・違う点などを探し始めますよね。
逆に言うと、そういった疑問が湧いてこないということは、概要が理解できていないということでしょう。
そんなときは、
で、検索してみましょう。
まったく新しいサービスなどの場合は「◯◯ 似てるやつ」で調べるのもいいですね。
3.湧いてきた疑問を検索する
ここまできたら、いま感じている疑問に関連するキーワードを掛け合わせて順に検索していきます。
範囲の広いキーワードから、より細かいキーワードに絞りこんでいくイメージです。
手順1と同様に、検索結果の1ページ目に出てきた上から5サイトくらいをざっと開いて読んで、言葉への解像度を高めていきます。
4.いい感じの情報が出てこないときは
ネットの検索結果で2〜3ページ見て、いい感じの情報が出てこないときはそれ以上は深追いせずに、SNSなど他の場所に探しにいきましょう!
それぞれの場所に集まっている情報の質や種類が違うので「あ、これ系はあそこにあるかも?」と目星をつけて探しに行くことができると、効率が良いです。
別の場所で、新たな深堀り検索キーワードが見つかる場合もありますよ。
▼X
リアルタイムで起きてること、ニッチなこと、利用者の生の声を調べるなら、Xに敵うものなし。
PCのブラウザからいくと「🔍️高度な検索」機能を使って期間検索を組み合わせると、過去のその時何が起きていたかの情報もある程度は調べられる。
▼instagram
おしゃれなもの、かわいいもの、商品の画像や動画、リアルな飲食店のいまのメニューなどは強い。けど、現状は期間での絞り込みができないのが難点!
▼Google検索のニュース検索
テレビや雑誌、大手web媒体などに掲載された比較的信頼度が高い情報が出てくる。通常の検索で出てきた情報の真偽を確認する際にも使えます。
1点注意としては、こちらにプレスリリース配信サイトのPR TIMESに掲載されたプレスリリースも出てくる点。
これは広報の仕事している人しか知らないかもしれませんが、プレスリリースは企業や団体が自らの意思で発信できるもの。『企業公式発表』ではありますが『報道された情報』とは質が異なるので、発信元の企業の信頼度=情報の信頼度になります。
▼Google検索の動画検索・YouTube
Google検索の動画検索結果に出てくるのも結局ほぼYouTube動画なのですが、検索ワードによってはその他サイトの動画も出てきます。
▼Pinterest
デザインや写真などのビジュアルのイメージをつかみたいときに。
ロゴやマーク、フォントなどの事例を調べるときによく使用。
▼日本経済新聞(nikkei.com)
経済情報、社会問題、ビジネス情報の業界理解に。
行政からの発表に関連した報道も多いので、深堀りして調べる際に何を調べたら良いのかのあたりをつける際にも。
例えばこういう流れで深堀りが可能になります!
5.chatGPTや生成AIはどうなのか?
現時点では、chatGPTなどの「生成AI」を検索ツールとして使うのはあまりおすすめしません。
「生成」の名のごとく、情報をわかりやすく整理したりまとめるのは得意ですが、調べる事自体はそれほど得意ではないように感じます。
むしろめちゃくちゃそれらしく間違ったことを言ってくるので、それって合ってるの?を調べなくてはいけません。
活用法としては、「手順3.湧いてきた疑問を検索する」のところで使う、検索キーワードのネタ出しには役立ちます!
例えば
結果で挙げられたこのあたりは想像の範囲でしたが
10代 20代 流行 2024
10代 流行 SNS トレンド
20代 人気 アプリ 2024
若者 最新 ファッション トレンド
Z世代 トレンド 音楽 2024
このあたりは、なるほどそういうキーワードが!と思いました。
NFT 20代 人気アート
10代 20代 人気 ミーム 2024
10代 20代 トレンド 動画配信
10代 20代 インフルエンサー 2024
BeReal 若者 人気 2024
6. 以上を、高速に行う!
文章で読むと
「すごい面倒そうじゃん。そこまでガチで調べる気ないよ」
って言われそうな情報量になってしまいましたが、ここまでのことをザーッと高速でやるのも大事なポイントです。
なぜなら、知りたい情報が出てこない理由は
検索しているキーワードがずれている
そこに情報がない
のどちらかだからです。
同じ条件で探し続けても、ほとんどの場合はそれ以上良い情報にたどり着けません。
そのずれを早く見つけられるほど、目的の情報に速くたどりつくことができます。
あきらめも肝心
いかがだったでしょうか?
わたしはもともと、気になったことを調べずにはいられないたちなので、人より検索している回数がちょっとだけ多いのだと思います。
その中で自然と習得した、検索を速くするコツをご紹介しました。
1番大事なのは、高速でトライアンドエラーを繰り返すことだと思います。検索結果を何10ページも見たり、検索結果先のサイトを上から下までじっくり読んだりしない。あきらめも肝心!
AIがもうすこし上手に調べ物できるようになるまで、もうしばらく人間のチカラを発揮してがんばりましょう✊🏻
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