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「ラッセンとはなんだったのか」

私が高校生くらいの頃に一大ブームを起こしたラッセンの絵画。
イルカの皮膚に水面の光が反射しているのが印象的でした。
もちろんきれいな絵画でしたが、私はあまり心を打たれず、気づけばブームが去っていました。
そして20年ほど経って永野という芸人さんが歌っていました。

「ピカソより普通にラッセンが好き〜♪」

ああ、ラッセンって「ネタ」だったんだーと知りました笑
それからしばらくして、タイトルにある記事か本を目にしたのですが、ラッセンの絵は専門家から見るとセオリーを無視したメチャクチャなものらしいです。
とは言えあの絵に心を打たれる人も実際いて、アートの好みは人それぞれなのではないかと思います。
その記事によると、ラッセンを好きだと言うことは「芸術をわかったような気になる」ことだと書いていました。

例えば私はモネが好きで、引いてみた時の睡蓮の陰影や花の鮮やかさは、近づいてみると本当にシンプルな筆づかいで豪快に描かれていて、その技術の素晴らしさに圧倒されました。
芸術に詳しくない私でも、感覚的にモネのここが素晴らしいということは語れるわけです。

大学の頃に東京のギャラリーで見かけたサルボという作家のシルクスクリーンは、ギリシャのコバルトブルーの海と猫と白い壁のコントラストがとても印象的で、二十年後に探し回って手に入れました。

そのアートの一般的な評価はさておき、自分が好きだと思う物を身近に置くことで気持ちも上がりますよね。

次は鈴木英人さんの波の絵が欲しいと思っています。
これも大学の時に逗子のギャラリーまで行って、大きな額縁に入った波の絵を見てからずっと欲しいと思っています。
英人さんといえばクルーザーやスポーツカーの絵の方が人気で価値も高いけど、私の中の一番は波の作品です。
しなだれる椰子の葉と砂浜に寄せる白い波。逗子で見たのはそれですが、どうやらもう手に入らなさそうなので、同じテイストでいいなと思う物を狙っています。
とはいえ、手に入れたかった絵そのものではないので、買うチャンスはあってもイマイチ踏み切れないところがあります。
パソコン1台分くらいのお値段ですが……何か自分へのご褒美に買う時が来たら買いたいですね。

でも、もしかしたら私と同じような気持ちでラッセンの絵を探している人もいるかもしれませんね。

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