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引きこもり外こもり

引きこもりと聞くと、コミュ障だったりいじめだったり、引きこもりになる様々な原因が考えられます。
もしかしたら、頑張りすぎてある日プツンと糸が切れて何もできなくなったりする人もいるかもしれません。
そういう人たちは、引きこもることである種のSOSを発していたり、これまでとは違う「非日常」に身を置いているのだと思います。

この「非日常」という言葉は、自分探しの旅に出かける人たちにも当てはまります。
普通に就職したくない、敷かれたレールは嫌だ、もっと自分が輝ける環境があるはず……そういう思いで日本を飛び出すバックパッカーも多いと思います。
学生時代、私もバックパッカーとしてインド一人旅をした時に出会った日本人の多くは、例に漏れず「自分探しの旅」をしていました。

学校の先生を辞めてインドに来た女性。写真を撮りたくてインドに来たものの、どこへ行っても似たような風景に「飽きた。早く日本へ帰りたい」とぼやいていた男性。
インドの北から南を自転車で縦断した男性。
インドで会った日本人には、それぞれドラマがありました。
インドで何かを見つけた人は、きっと日本に帰って動き出しているでしょう。
そして、見つけられなかった人は再びバックパッカーになったりワーキングホリデーで世界を放浪しているのでしょう。
自分の居場所を内側に求める人を引きこもりというなら、外に求める人は「外こもり」だという記事を読んでひどく納得したのを覚えています。

以前観た番組で、アナウンサーを目指す娘とその母親の物語がありました。
母は娘に「普通の」就職をしてもらいたい。でも娘は特別な何かを求めてアナウンサーになりたいと言っていました。
母は娘のやりたいことは応援してやりたい。もしアナウンサー試験にすべて落ちたら、諦めて普通の就職をしてくれるだろうと思っていました。
結果は全滅。この時、娘の気持ちがどう変わったのかというと、母に向かって「フランスに留学したい」と言いました。
いち視聴者の感想としては「うそやん!?」です笑
フランスのフの字も言ってませんでしたよ、これ以上お母さんに苦労かけないで〜と。
おそらくこれが「外こもり」の典型例なのだと思います。

引きこもりも外こもりも、印象は違えどやっていることの根本は同じなんだなあと。
どちらも、最後は自力で出口を見つけるしかないのでしょうが、それができなければ内にも外にも「こもったまま」になってしまいます。

最近では若くして巨万の富を得た人が海外を転々としながら暮らしている様子を見ると、この落ち着かない生活で満たされるのかなあなんて思ってしまいます。
とはいえ、あちこち海外に行けてうらやましいな〜とは思ってしまいますね!





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