匂いまで鮮やか「パリ 色とりどり」| art-014
こんにちは!
私は週1で展覧会に足を運んでいます。
今日は、2022年3月27日(日)まで目黒区美術館にて開催されていた「木村伊兵衛と画家たちの見たパリ 色とりどり」についての感想まとめです。
木村伊兵衛さんのこと
日本を代表する著名な写真家の木村伊兵衛さん(1901~74年)。
私は詳しくなかったので、木村伊兵衛さんについてもまとめておきます。
木村さんは、報道・宣伝写真やポートレート、そしてスナップ・ショットなどで幅広く活躍した方です。
スナップ・ショットとは、入念な準備の上で行うのではなく、日常の光景を一瞬で切り取る撮影技法で、小型カメラの普及により広まったとされています。(現代のスマホでの撮影は、ほとんどスナップ・ショットですよね)
木村さんも愛用カメラは小型カメラのライカで「ライカ使いの名手」と言われています。
この展覧会は、1954年と55年に日本人写真家として戦後初めてヨーロッパを取材した際の、カラーのスナップ写真を中心とした展覧会です。
展覧会サマリ
ー基本データー
スナップ写真131点と、1910年~50年代にかけてパリ留学を経験した画家の収蔵作品が展示されており、見応えがありました。
ー感想ー
・興味深度 ★★★
・感動度 ★★★★
・影響度 ★★★
・コスパ度 ★★★★
①まさに「パリ 色とりどり」
まず色がかわいすぎる!とときめきました。
カラーハントの天才だと思います。
そして当時のカメラの性能なのか鮮やかすぎない茶味を帯びたまろやかな色合いで、往年のパリに似合っていると思いました。
日本でも、意外とカラフルな建物があったり、壁がかわいい模様だったり、
気づかないことも多いですが日常は彩られているなあと再認識しました。
そういう目を持っていたいと思います。
②すべてが映画のワンシーンのよう
構図やボケ、光と影のコントラストなどがとても美しく、すべてのショットが映画のワンシーンのようにストーリーを感じます。
空気や匂いまで伝わるようで、引き込まれると思いました。
写真は現実しか切り取れないですが、だからこそどこを切り取るか、どう切り取るかに写真家の想いが込められているのだなと思います。
この人にはこういう風にパリが見えていたのか、想像力と創造力がすばらしいなと終始感動しきりでした。
まとめ
図録は集め始めるときりがないので買わないことにしているのですが、私が無類のパリ好きというのもありとても気に入ったので、本買っちゃいました。
たくさん眺めようと思います。
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