すてきなものと暮らしたくなった「民藝の100年」| art-001
こんにちは!
先日、「柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年」にいってきました。
2022年に入って7個目の展覧会です。
今日はその感想をまとめてみます。
民藝って何?
そもそも展覧会にいくまで、民藝がよくわかっていなくて、気難しそうな、近寄りがたそうな印象がありました。
そんなビギナーな私は、本展覧会の特設ページにあったコンテンツ、「はじめまして、民藝」を見てからいきました。
端的にまとめると、民藝とは「民衆的工芸」の略で、職人の手から生み出された日常の生活道具の中に美しさを見いだすことのようです。
後に民藝の名付け親の柳宗悦は、民藝には以下の特性がみられると説明しています。
ただ、定義はあいまいで、かつ民藝自体もアップデートされているので、これ!という明確な枠組みはないようです。
ちなみに、そんな私が今回の展覧会にいこうと思ったのは、Bunkamura ザ・ミュージアムで2022年1月30日まで開催されていた、「ザ・フィンランドデザイン展 ー 自然が宿るライフスタイル」がきっかけで、日本の民藝を知ろうと思い立ったからでした。
展覧会サマリ
ー基本データー
私はお散歩がてら神保町駅から歩いていきました。10分くらいで到着です。
会期末だったからか、会場はなかなか混み合っていました。
ー感想ー
・興味深度 ★★★★
・感動度 ★★
・影響度 ★★★★
・コスパ度 ★★★★
①ボリューム満点、ゆっくり派は4時間必要
まず、ボリュームが本当にすごかったです。
大体の展覧会は2時間くらいで観終わるのでそれくらいかな、と思って閉館時間の2時間前に向かったのですが、1Fの第6章は駆け足、2Fも駆け足でショップも見れず。常設展も観ようと思っていたけどもちろん観れずでした!
私はゆっくりじっくり鑑賞派なので、
最低でも4時間はみておかないといけなかったな、と反省しました。
いつもは会場で作品リストを見てボリュームを把握していましたが、この展覧会は紙の作品リストを置いていなくて。帰ってwebで見てみたら、未だかつて見たことない枚数でした。。
とはいえ、すごく満足感があってよかったです。
②丁寧な解説、ビギナーも安心
そして、解説がとても丁寧でわかりやすかったです。くまなく読みながら観て回ったので時間がかかったのかも知れません。
当時の時代背景や、柳の思想に共感し同じ志をもつ人々との関係など、手探りで「民藝」をつくっていく過程を感じることができました。
言葉とともに、関係する品がきちんと展示されているので、ストーリーを感じて、より実感をもって観れました。
③私なりの民藝との向き合い方、かわいいに出会う旅
民藝=古いもの、というイメージがありましたが
展覧会を通じて、かわいい!と思えるものをたくさん見つけられたのが収穫でした。
きれいだな、じゃなくてかわいいな。
しゅっとしている、というよりはぽってりなじむ感じ。
物が少なくシンプルで統一感のある部屋を、
生活感のない、と形容すると思います。
私は生活感のない部屋を目指していたのですが、
民藝に触れて、愛着があるものに囲まれるのって
やっぱりすてきだなと思いました。
選び抜かれたたくさんの精鋭たちと、豊かに暮らす。生活感のある暮らしがしたいなと思えました。
まとめ
今回の展覧会を経て
これから、私にとっての民藝品を集めて増やしていきたいなと思いました。
実用的で、ストーリーがあって、かわいいもの。
そういうものと暮らしていくのはとても楽しそうです。この展覧会は、暮らしを見つめ直すいい機会になりました。
会期があと2日しかありませんが、おすすめです。
ぜひ足を運んでみてください!
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