補遺:ADDRESS RIGHTS projectはじめました
こんにちは、とうどうです。
本日、「ADDRESS RIGHTS project」のコンセプトページを公開しました。
ADDRESS RIGHTS(アドレス・ライツ)という言葉は造語です。
住所から始まる選択肢を、どんな人にも。を伝える1枚のふんわりとしたサイトなのですが、noteにて少しだけ補遺を書きます。
このnoteの要約:住まいや居場所に関する、事業パートナーになれるかも、議論を深められる仲間になれるかも、知見を提供できるかも、という方、ぜひご連絡ください
私的エピソード
ぼくが人生で危機に陥ったのは、病気でいろいろ参っていたとき。
何年も通ったクリニックの主治医から、とうとう「生活保護を検討しましょう。書類書きます」と告げられました。
「まさか、自分が、生活保護を受けることになるとは」と、その時はショックを受けました。
(今となると、全然生活保護受けなよ!と思いますが。主治医も「僕の患者さんは何人も生活保護を受けてしっかり休み、回復して社会に戻ってるよ」と言ってくれていました)
世田谷区の生活支援課の窓口に行き、保健師さんや担当の方に相談し、生活保護の受給に問題がないこと、受給のレギュレーションについて教えてもらいました。
さあ生活保護の申請をするぞ!というタイミングで、2ヶ月の入院が決まり、結局行政の支援を受けることにはならなかったのでした。
入院による長期療養により体調は回復。
その後、本当に多くの方に様々な機会をいただき、今こうして「努力できるという場所」にいます。
ADDRESSとは。居場所とは。
このエピソードから考えられることはなんでしょう。
「一時休んで、ただ生きている」状態をつくるのが本当にむずかしいことでしょうか。
企業から離れたあとは、セーフティネットが、もはや行政しかないことでしょうか。
生活保護の受給対象レベルで困った状態になっても、その後なんとかなったりすることでしょうか。
色々ありますが、ぼくは「入院代をだしてくれた実家がセーフティネットとなったこと」「人と出会い機会をもらったこと」について考えたいと思います。
仮に実家とぼくの関係が悪かったら、生活保護のために家賃の問題で見知らぬ土地に引っ越したでしょうし、その後静かに暮らすものの、多くの人と出会って機会をもらうことは、きっとなかった。
つながりがあり(この場合実家)、ここにいても大丈夫だと思え(入院)、再生することができる(機会)ということ。
この辺にADDRESS=住所=居場所の肝があるように思えます。
では、それらがない時はどうしたら?
ぼくは運がよかっただけなので。
ADDRESS RIGHTS projectで扱う課題
今回ぼく達が持ったテーマは少し広い「ADDRESS」です。
たとえば「単身の高齢者が、転居しようとした際、信用上問題がなくても、リスクがあるという理由で困難に直面する」という課題をサイトで取り上げました。
審査について、なんらかの新しい仕組みをつくれないか、という模索をしたい。
その上で「引っ越せたらオーケーなのか」についても考えています。
狭義の「住所」は得られたとしても(これだけでも大事業ですが…)、その先に、単身高齢者の彼、つまり将来のぼくや、あなたに、つながりや安心やなんらかの機会があるのか。
失われているとしたら、どうやって取り戻せるのか。
RIGHTSとしての ADDRESSをあらゆる人が持てるようにするには、どうしたらいいのか。
まずは狭義の住まいに関するアクションを起こしつつ、このような領域についても深めていきたいと考えています。
じっくりゆっくり
サイトにもさまざまな住所に関する課題を例示しました。
このような課題に向けたアクションで「むずかしいな」と思うのは「ずっと長くつづけること」です。
住まいは、人の生活の基盤です。
だからこそ、「ごめんなさい、事業撤退の判断となったなので、サービスを停止します」というのはあってはならない。
そのため、「まずは事業をつくって、市場の反応を見る」というふつうのコースではなく、みなさんの協力を得ながら、慎重に、じっくりゆっくりと事業の検討、構築、提供をしていく形をつくっていきたいと思います。
WE NEED YOUR HELP
サイトを見ていただいた方はおわかりだと思うのですが、「こんな新事業をはじめます」ではなく、「こんな課題感を持っています。一緒に考えてアクションをしませんか」という提案になっています。
すでに近しい事業をされている方。この領域にナレッジをお持ちの方。課題の当事者として問題意識のある方。
個別に協業のような形かもしれませんし、コンソーシアムのような形になるかもしれません。(仮想通貨ならぬ、仮想住所を実装するかもしれません…)
ぜひ、ご連絡ください。
また、「このサイトちょっといいな」と少しでも思われたら、周囲の方にも伝えていただけると、とてもうれしいです。
おしまい。
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