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ことばについて
冬から春へ
季節の移ろいを日々肌で感じます。
先日お客様から言葉というキーワードが出てきたのでことばについて思うことを書きます。
幾つかの国で仕事をして気がついた事がいくつかあり、その一つがことばです。
個人的な感想では(大まかに)
四季の豊かな所は言葉の奥行きも深く
色々な言語表現が存在している。
四季の単調な所は言語も単純。
私のいたインドネシアなどは時制も曖昧、
代わりに具体的な事象の積み重ねで表現が成立している気がします。
さらにはそれは記憶の深さや国民性にも通じたりしているのではないかとさえ思っていて、とてもとても興味深い。
実は4つの季節を感じることができるというのは本当はとても贅沢なこと。世界を見回してもそうそうあるものではないわけで、この季節の移り変わりというのは記憶や感情の幅を育む大切な要素の一つになっているんじゃないかな、と思うわけです。
日本語は色一つとっても同じような色味の中に無限の表現があったり、書きことばも漢字、かな、カタカナと書き換えればまた違った感情を表現できたりする。
その奥深さを育んだのはまさに日本独特の四季の移り変わり。自然と共に過ごす日常の中で生まれ溢れる感情を、よりリアルにことばで表現しようとした先人達の想像力が日本語をこんなに表現豊かにしたのだと思うのです。
そういう美しい表現を耳にするとき
あぁいいなぁ〜、とちょっと静かに感動している私。
それなのに現実
今の私達の表現はなんでこんなに単調に偏ってしまっているんだろう?
なんか横文字にしてまるッと気持ちは曖昧になってたり。
こんなに日々皆感情に揺れていたりはする筈なのに。
そんな気がするのは私だけなのでしょうか。
(因みにですが、ことば巧みに遊ぶオヤジギャグやお笑いが私は大好きです)
これからの時代、人はどこから言葉の豊さを深めていけるのだろうか、日本語はどこへ向かっていってるんだろう?
と忙しさに本を読むこともできないまま
日常にどっぷり浸かりながら
私の日本語もつまんねーな、と
ふと思うのでありました。
折角豊かな日本語。
もっともっとこころのままに表現していきたいな。