2022年4月3日(日) ~N響メンバーによる室内楽シリーズ~ N響チェンバー・ソロイスツ 第3回 クリスティアン・バッハとモーツァルト
「N響チェンバーソロイスツ」の第3回が行われました。
昨年行われた第2回は、マーラーの交響曲 第10番(室内オーケストラ版)の日本初演が行われ、指揮者なしながら、コンサートマスター白井圭さんのリーダーシップの元、ハクジュホールの舞台から溢れんばかりの人数で名演をして頂きました。正にシンフォニーでした。
今回はうってかわってJ.C.バッハ。
セバスチャン・バッハの11番目の子供のクリスティアン・バッハの楽曲と、モーツァルトの「ディヴェルティメント」という小さな編成の曲でした。
今回のメンバー(編成)は、ヴァイオリン2、ヴィオラ2、チェロ1、コントラバス1、ファゴット1、オーボエ2、ホルン2、チェンバロ1でした。
前回とは本当に違うコンセプト、規模感のコンサートになりましたが、クリスティアン・バッハの交響曲、協奏交響曲、ヴィオラ協奏曲はバロック音楽の次の世界が始まっているキラキラとした曲たちでした。
協奏交響曲はファゴットの宇賀神さんとオーボエの池田昭子さんのとても素敵な音色に魅了されました。またヴィオラ協奏曲は、ライプツィヒゲバントハウス、バイエルン、バンベルク交響楽団の首席を経て、昨年18年間の欧州生活を終え、10月にN響の首席ヴィオラ奏者に就任された村上淳一郎さんの素晴らしさ、凄さをお披露目したような感じになりました。
前回に続きコンサートマスターを務めた白井圭さんのリーダーシップにより、参加メンバーとの信頼関係の構築が進んでいるのがよくわかり、このコンサートを観た、聴いたお客様は、白井さん、村上さんがこれからのN響サウンドを作っていくという事が明確に、そして頼もしく感じられたのではないかと思います。
夏にはNHKホールの改修が終了し、N響がNHKホールに帰って来ます。
奥渋谷に位置するNHK交響楽団、東急文化村との連携を意識しながらこれからも進めて参ります。
ご来場ありがとうございました。