2022年1月18日(火) 上野星矢(Fl)&山宮るり子(Hp) デュオ・リサイタル
コロナの影響で、2020年3月11日を最後に公演を中止や延期での決行を繰り返し、関係者の方々に様々なご負担をかけながら2021年は乗り切りました。
2022年1月から6月のコンサートに関しては1年前の仕込み。先が見えない時期であり、一番不透明な時期の仕込みでした。
2022年の主催公演を考えている期間がずっと緊急事態宣言という、先行き不透明な時期でしたので、リクライニングコンサートは2回だけという、弱気且つ少ない開催になりました。
その2回のうち1回が本日のコンサートでした。
上野星矢さんとはお付き合いも長いにもかかわらず、主催公演でオファーをした事がなかったので今回やっとお願いできました。さすがアイディアフルで、この公演で終わらずに色んな企画が今後出て来そうな予感がしています。
フルートを軸に考えて、ギターとのデュオの話も出ましたが、最終的にはデュオのお相手としてハープの山宮るり子さんを選ばれてのコンサートとなりました。
コンサートのプログラムノートも凄く考えられていて、木管といえばイベールというイメージがあるのですが、そこからフォーレの誰もが知る「シシリエンヌ」を入れた後にアルトフルートを使用しての武満徹「海へ」、そしてメロディがとても素敵なニーノ・ロータの「フルートとハープのためのソナタ」。ニーノ・ロータは映画音楽「ロミオとジュリエット」、「ゴッドファーザー」などを作曲していますが、クラシック音楽家であるという話をトークにて聴いた後に流れてきたメロディは、本当に身体に入って来るように感じました。
そして最後にボヌルの「カルメン・ファンタジー」で華やかに。
全曲通してホールの音響特質を活かした演奏は音色のバランスも良く、武満徹「海へ」は私が今まで聴いた中で1番小さなピアニッシモ(PPPPPPPP位の音)、吐く息と楽器の音の狭間位の音を聴かせていただきました。
アンコールは尾崎豊の「I LOVE YOU」。締めに出て来た名曲は多くのお客様の心に響いた事でしょう。
ハクジュホール、今年も主催公演始まりました。改めて今年1年間また、よろしくお願い申し上げます。