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君の名前で僕を呼んで

「僕の名前で君を呼ぶ」のか「君の名前で僕を呼ぶ」のか、いつも迷います。 幸いにもGoogleでは、どちらでもHitしてくれるので助かってます。 映画を観る前の期待度を大きく裏切ってくれた大好きな作品の一つです。 あらすじとか公式サイト(https://happinet-phantom.com/cmbyn-movie/)が確実なので、そちらを参照ください。 私がこの映画が「いい!」と思ったのは、 1.イタリアの片田舎の風景に惚れた。 2.ティモシー・シャラメの美少年に惚れた

    • クレイマー、クレイマー

      子供(と言っても中学生ぐらい)の頃、映画に興味を持ち始めて「ロードショー」とか購読(「キネ旬」までいかないのが中学生らしい)してました。 そんな頃、アカデミー作品賞を受賞したこの映画を「アカデミー賞を受賞したんだから、映画通としては観るべき」なんて動機から観に行ったのはいいものの、中学生には早すぎてどこが面白いんだか分からず終いだった記憶があります。 大人になって結婚し子供がビリー君ぐらいになった頃にちょうどDVDが発売されて、「今こそ『クレイマー、クレイマー』を再観する時

      • 格差の拡大

        自民党総裁選についてのアンケートをニュース番組で紹介しているが、小泉進次郎氏が1位となっているアンケートが多く見られる。 進次郎氏の出馬会見で「解雇規制の見直し」について述べられており、何でも解雇規制を見直し(企業が社員を辞めさせやすく)することで、人材の流動化を進めて企業にとっても個人にとってもWinWInなバラ色だ的なことを言っているが、果たしてそうだろうか。 企業が解雇させたいのは、他の企業が欲しくなるような人材ではなく(そんな人材は辞めさせたくない)、どの企業も欲

        • 文明交錯

          ローラン・ビネの描く小説は、緻密に調査した史実に作者のアイデアを絡めた小説であり、読み応えがありとても面白い。それはデビュー作の「HHhH (プラハ、1942年) 」から顕著に現れている。 「HHhH (プラハ、1942年) 」はラインハルト・ハイドリヒがチェコで暗殺された史実を描いているが、この「文明交錯」は、インカ皇帝アタワルパがコンキスタドールに処刑されることなく、逆にヨーロッパに進出したら…という仮想歴史ものである。 「文明交錯」の素晴らしいところは、仮想(if)

          アメリカン・フィクション

          アメリカン・フィクションをアマプラで鑑賞した。 この映画ってアカデミー作品賞にノミネートされながら劇場公開されてないんですね。鑑賞したらなんかそれも理解できる気がします。 この映画は、作家である黒人男性が「黒人=ギャングスタ」な構図が世間ウケがよくベストセラーになる風潮に辟易して、適当にギャングスタな自伝を書いたら大当たりして慌てふためくコメディなのですが、背景が背景だけに素直に笑えません。面白くないと言っているわけではなくとても興味深いです。 この映画で描いているのは、

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          AWS試験はMacで受けないほうがいい

          AWSのクラウドプラクティショナー認定試験の受験方法が試験会場と自宅のどちらでも選べたので、わざわざ試験会場まで足をわずらわせるのも面倒なので自宅で受験してみた。 受験するためには、個人のPC推奨であり(会社支給のPCは色々と裏で動いているからね)、WindowsでもMacでもOKだったので普段利用しているMacを選んだのが間違いだった。 そもそも、机周りをまっさらにしないといけないことが面倒だったが(これはWindowsでもMacでも同じ)、Macの場合はさらに試験用の

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          ヴァージン・スーサイズとクレイジー・オン・ユー

          ソフィア・コッポラ監督が好きな理由として「音楽のセンスがいい」ということがある。「ヴァージン・スーサイズ」しかり「ロスト・イン・トランスレーション」しかり。 「ヴァージン・スーサイズ」で特に好きなところが「クレイジー・オン・ユー」の使い方である。 ハートの「クレイジー・オン・ユー」はスパニッシュギターを思わせるアコースティックギターのソロから始まり、一瞬静かになったと思うと一点激しくなって盛り上がっていくという、思い悩んでいたけど心の盛り上がりを止められない恋心をまさに音楽

          ヴァージン・スーサイズとクレイジー・オン・ユー

          ヨルゴス・ランティモスと「哀れなるものたち」

          ヨルゴス作品はサイコスリラー、ホラーが多く、その舞台が異常な環境下におけるため、ブラックな笑いが加わって癖が強いです。そして一貫して描かれるのは弱い男と強い女です。 最初の作品である「籠の中の乙女」は、文字通り父親により籠(外界から物理的にも論理的にも閉ざされた自宅)で軟禁状態になっている姉妹の物語です。 この異常な家族関係が不気味であり、時には笑いを呼ぶ。そして長女が外界の情報を得て...という映画です。 次の「ロブスター」では「結婚ができない大人は動物にされてしまう

          ヨルゴス・ランティモスと「哀れなるものたち」

          転職活動してます。 その1

          定年退職まで、もうすぐあと3年というところで転職活動を始めました。 これまでも数年間、「定年後の生き方をどうしようか。このままこの会社で雇用継続でもいいのかな」とモヤモヤしていましたが、一念発起しました。 そのきっかけとしては以下の2点、  ①子供達が社会人となった。  ②今のプロジェクトが終わりに近づいた。 ことです。 一番大きいのは①です。 子供達が在学中は「転職したい」と家族に伝えたら、「不安」しかないと思います。妻にも子供達にも不要な心配をかけさせたくありません。

          転職活動してます。 その1

          シドニー・ホワイトと7人のおたく

          ドリームプラン<https://note.com/harahiro67/n/n767bb41c4a1c>は、邦題がお気に召さないと書きましたが、逆に気に入ったのは「シドニー・ホワイトと7人のおたく」。この映画の原題は ”Sydney White” で ”Snow White”(「白雪姫」)をもじったものだが、邦題もそれに上手く寄せている。 映画の内容としては、意地悪な寮長に寮を追い出されたシドニー・ホワイトが、除け者にされているモテなそうな男子に力を借りて(借りるというより

          シドニー・ホワイトと7人のおたく

          ドリームプラン

          邦題では「ドリームプラン」だが、原題は"King Ricghard"です。 観る前は、ビーナス、セリーナ姉妹を貧しい境遇からテニスのトッププレイヤーに育てた父親の美談かと思っていたのですが、観始めると美談というよりは正直好きになれない傍若無人な父親の物語で、まさに”King Richard”と呼ぶに相応しい父親の物語でした。 確かに、娘(しかも2人)を金もなく何のコネもない所からテニスのトッププロにまで育て上げるなんて、並大抵の父親にが逆立ちしたってできないことなので、偉大

          ドリームプラン

          こんなことリアルの場では言えないんだけど

          こんなことはリアルの場では時と場所をかなり選ばないと言えないんだけど、能力のない人を辞めさせられるよう労働契約法改定されないだろうか。 使えない人を回されて、仕事与えても出来ないから自分や周りの人間が苦労して、そのくせ原価ばっかりかかる。 使えない中堅から年寄りはとっとと解雇して、若者の雇用枠を増やしてくれよ。 若者は成長する余地があるので、仕事出来なくても育てようと前向きな気持ちになれるけど、成長しようとしないまま年齢をとった無能はいらない。

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          職業に貴賎なし

          就活サイトの「底辺の職業ランキング」に批判が殺到しており、マスコミで大きく取り上げられているが、「性風俗店へのコロナ給付金不支給は『合憲』」(https://www.tokyo-np.co.jp/article/186663)は比較的取り上げられていない。 就活サイトが「底辺の職業」とブルーカラーな職業を差別することは批判するのに対し、裁判所が公に性風俗店を他の職業と差別していることは、司法に対し批判すべきことだと個人的には思っている。 「性行為などは極めて親密かつ特殊な

          職業に貴賎なし

          参議院選挙と能力主義

          参議院選挙で最低賃金の話題が出るたびに、 「社会全体としては良いことだと思うけど、最低賃金で生活しているような人は投票に足を運ぶ割合は少ないのではないか。」 と考えてしまう。 そんなことを考えていたら、「この考え方って、最低賃金で生活している人に対しての偏見であり、ある意味差別的ではないか」とふと思った。 これって、マイケル・サンデルの「実力も運のうち 能力主義は正義か?」に記載されていた 「大学教育を受けた回答者は、教育水準の低い人びとに対する偏見が、その他の不利な立場

          参議院選挙と能力主義

          自宅の整理のこと

          父母の死後ずっと頭に引っかかっているのが、自分の死後のこと。 主に考えているのは3点あって、 1.葬式のこと 2.墓のこと 3.自宅のこと である。 1.葬式のこと 自分は無宗教なので、自分の葬式でお経を読んでもらいたくないし戒名もいらない。なので一般的な葬式は不要で火葬する時に子ども(結婚していればその家族も)たちが見送ってくれれば満足である。 だけど、そのことを明確に残しておかないと子どもたちに伝わらないし、いつ死ぬかわからないし、病気になってから残すのもリアルに感じら

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          マイ・インターン

          定年も近づいてきているが、今の会社の雇用延長に魅力を感じられず、辞めて65歳(もしくはそれ以降も)まで雇ってくれる会社に転職しようと考え始めて早数年。今のプロジェクトが終わったら転職しようと思いながらも、最近は待つことなくとっとと辞めてしまおうという考えが頭をよぎることが多くなってきた。 大手ベンダー系IT企業でプロマネをした経験はを欲しがる会社もあるようで、転職形サイトに登録したら、転職エージェントからのスカウトメールが多数届いている。 正直、次の会社では最前線で働くとい

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