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安倍晋三議員総理主催「桜を見る会」国会答弁弁明記者会見(12/24)未定稿 立憲民主党事務局


 【未定稿】
安倍晋三前首相記者会見
2020年12月24日(木)

■冒頭発言

【安倍前首相】
 本日午前中、私の政治団体である安倍晋三後援会の政治資金収支報告書、2017年、2018年、2019年の3年分についての修正を行ったとの報告を私の秘書から受けた次第であります。「桜を見る会」の前夜に行われていた夕食会の開催費用の一部を後援会として支出していたにもかかわらず、それを記載しなかったとの事実があったことから、その修正を行ったものであります。
 同時に、安倍晋三後援会の会計責任者である私の公設第一秘書が政治資金規正法上の収支報告書不記載の事実により略式起訴され、罰金を命じられたとの報告を受けたところであります。
 こうした会計処理については、私が知らない中で行われていたこととはいえ、道義的責任を痛感しております。深く深く反省するとともに、国民の皆様に心からおわび申し上げます。
 「桜を見る会」の夕食会につきましては、令和元年秋の臨時国会、本年の通常国会において幾度も答弁をさせていただきました。その中で、安倍事務所後援会は夕食会の主催はしたものの、契約主体はあくまでも個々の参加者であった。後援会としては収入がないし支出もしていない。したがって政治資金収支報告書に記載する必要はないと認識していた。夕食会における飲食代、会場費を含め、支払いは個々の参加者からの支払いで完結していた。以上から、政治資金規正法などに触れるようなことはないとの認識であるといった趣旨のご説明を繰り返しさせていただきました。事務所に幾度も確認をし、当時の私の知る限りの、認識の限りのご答弁をさせていただいたつもりであります。
 しかしながら、結果として、これらの答弁の中には事実に反するものがございました。それが非常に国民の皆様の政治への信頼を損なうこととなってしまった。このような事態を招いてしまったことに対し、当時の行政府の長として、また、政治資金については本来率先して襟を正さなければいけない自民党の総裁として、そして何より国民を代表する一国会議員として、国民の皆様に、そして与野党全ての国会議員の皆様に対し、深く深くおわび申し上げたいと思います。
 先ほど、大島衆議院議長、山東参議院議長に対しまして、さきの本会議及び委員会において内閣総理大臣として行った答弁を正すための機会をいただきたいとの申し出を提出させていただきました。国会においても事実関係を説明し、答弁を正し、おわび申し上げなければならないと考えています。
 今般の事態を招いた私の政治責任は極めて重いと自覚しており、真摯に受けとめております。
国民からの信頼を回復するために、あらゆる努力を行っていきたいと考えています。まずは私自身の政治活動、後援会、事務所における資金の透明性の確保につき、国民の皆様から一点の疑念も生じることのないよう、私が、私自身が責任を持って徹底してまいる考えであります。そして、深い反省の上に立って、国民の皆様に本当の意味で信頼され、そして政治家として国家国民の期待に真に応えることができるよう、初心に立ち返って、研鑽を重ね、その責任を果たしてまいりたいと考えております。
 改めまして、国民の皆様に、そして全ての国会議員の皆様に深く心からおわび申し上げます。

■質疑

【記者(朝日新聞)】
 「前夜祭」の費用の補填についてお伺いしたい。補填の原資はそもそもどこから出していたのか。今回検察が認定した事務所の補填額は708万円と、16年から19年の4年分だが、安倍晋三後援会の19年分の収支報告書の繰越金は466万円しかない状態だ。この足りない分はどこから補填していたのか、説明をお願いします。

【安倍前首相】
 当該資金についてでありますが、資金につきましては、私のいわば預金からおろしたものを、例えば食費、あるいは会合費、また、交通費、宿泊費、私的なものですが、私だけではなくて妻のものもそうなのですが、公租公課等も含めて、そうした支出一般について事務所に請求書がまいります。そして事務所で支払いを行いますので、そうした手持ち資金として事務所に私が預けているものの中から支出をしたということであります。

【記者(NHK)】
 2点伺わせていただきたいと思います。まず、事務所に幾度も確認したと、知らない中で行われていたということだったとご発言がありましたが、安倍前総理としてこの事実関係を確認できたのは、いつ、どのような経緯で知ったのでしょうか。
 もう一点は、前総理のほうからも、政治責任は重いというご発言ありました。野党側からは議員辞職に値するような問題だとの指摘も出ています。今後の政治活動について、議員辞職や離党は責任の取り方としてあり得るのでしょうか。その今後の政治活動についてのお考えもあわせてお願いいたします。

【安倍前首相】
 2点だと思いますが、まず1点目について、私は事実をいつ確認したのかということであります。まず事実を確認いたしましたのは、捜査が始まったのち、最近でございますが、捜査が始まった中におきまして、東京の責任者が聴取を受ける中において、その責任者に私は、5,000円の会費で全てまかなっていたんだねということを確認し、そうですと答えた責任者でございますが、その後も会場代も含めてだねということも確認したんですが、それはそうですというふうに答えていたのでございます。なぜそう答えてしまったのかといえば、それは数年間にわたって載せるべき収支報告書に載せていなかったということがあり、私に真実を述べることができなかったということでありました。ですから、私は当然その5,000円の中で全てまかなっているものと、そう確信をしていたのでございますが、その後、検察の捜査が始まり当該秘書が聴取を受ける中において、聴取を受けた段階において、どの段階かわからないのですが、私に真実を述べたいと、こう申し出たところ、私とはそういう相談というか、このことについて話をしないようにと、そのことも私には伝えないようにということであったがため、伝えていなかったのでありますが、それが11月に報道が出され、私から当該の責任者に確認をとったところ、実はこういうことであったという話があったということであります。

【記者(NHK)】
 2問目の。

【安倍前首相】
 責任については、政治責任は極めて重いものであると自覚をしております。その上において、どのような責任のとり方があるかというご質問だと思います。この反省の上に立って、まずはしっかり、先ほど申し上げましたように、国民から見て一点の曇りもないように、しかし透明性を確保していくために、私自身が責任を持って徹底をしていくということであります。と同時に、まさに信頼を回復するため、本当の意味で信頼に足る政治家として、そして政治家として国民の皆様の期待に真に応えていくことができるように、初心に立ち返って、全力を尽くしていくことによって、私の職責を果たしていきたいと考えております。

【記者(産経新聞)】
 先ほどの質問で、捜査が始まったときに確認をされたというご回答だったが。

【安倍前首相】
 いやいや、捜査が始まったらではなくて、先ほどの確認は、捜査が始まった段階においては、捜査が始まっているので我々は口裏合わせをしてはならないということでありますから、そのことについて当該の責任者と話をしていなかったのですが、当該責任者が検察官に対して、その事実について私に伝えたいということだったのですが、そのことも含めて私とはこの問題について話をしないようにということを言われていたので、当該秘書は私には話をしなかったということ。

【記者(産経新聞)】
 あすの国会での説明で、前総理としましては一定のけりをつけられるというふうに思われますが、今後、自民党内には安倍前総理の再登板を求める声もあると思うが、こういった声にはどのようにお応えされるか。

【安倍前首相】
 そもそも私はまだ辞任して日が浅いのでございます。今回、今般の責任、政治的責任は重いものがあるわけでございますので、まず私自身が真の意味で国民の信頼を回復するために努力を重ねていかなければならないと、こう考えております。

【記者(共同通信)】
 今回、夕食会の費用をめぐって事実と異なる国会答弁が繰り返される事態となった。先ほど少しご言及ありましたけれども、つまるところ一連の答弁が生じた根本的な原因はどこにあったと、何だったと、ご自身では総括されていらっしゃるか。この問題は重く考えていなかったということはあったのでしょうか。

【安倍前首相】
 そもそも、この前日の夕食会の運営設定等については、私は全く、当時は総理大臣ですから、総理大臣としての職務に専念をしておりますので、これには全くかかわっておりませんでした。それはまさに長年ずっと私の事務所の運用、運営、あるいは選挙も含めて間違いがなかったのでありまして、そうした責任者に任せていたということであります。
 そこで本来であれば私が事実を確認した際に、それは事実を確認する仕方としては私自身がホテルに当たるということは考えられなかったわけでございますので、当然信頼をしている責任者に確認をとったのであります。その際、まさに真実について、そこで私に話していただいてもらえれば、そこで政治資金収支報告書を訂正するということになったわけでありまして、もちろんそれは訂正しなければいけないということについておわびをしなければいけませんが、収支報告書をまずもって、前もって訂正をしていれば、こうした事態にはまずならなかったということではないのかなと。その後、秘書が厳しく処分されるということもおそらくなかったんだろうというふうに思います。もちろん国会で私が事実と違うことを述べるということにももちろんならなかったということだと思います。

【記者(東京新聞)】
 先ほどの説明の中で、東京の事務所の方に確認をしたと。昨年の11月に国会の中で明らかになったときに、記者会見だったり国会の場で幾度となく事務所に確認したということだったが、今回略式起訴された配川さんご自身に総理自身が確認をしたことはなかったのでしょうか。

【安倍前首相】
 基本的に私自身が確認したのは東京の責任者でありました。東京の説明者が、いわば会の運営、あるいはホテルとの交渉、そして支払いの立て替え等を行っていたのは東京の事務所でございましたので、東京の事務所に確認をしたということであります。
 私は当該の責任者以外にも何人かに確認をしているんですが、地元の公設第一秘書に確認したという、その明確な、私その記憶はあまりないんですが、今回の取り調べの中において、この当該第一秘書が、実は私から確認があったと、その際、まかなわれているというように答えたということでありましたので、そうだったのかもしれないと思っています。

【記者(読売新聞)】
 あした安倍前総理が国会に出席されまして議運委員会のほうで直接説明されるご予定ですが、総理大臣経験者がご自身の答弁の訂正を国会で説明するという極めて異例な事態になる。こうした事態になったことに関して、安倍前総理はどのようにお受けとめでしょうか。

【安倍前首相】
 内閣総理大臣として答弁でしたものが事実と違ったということにつきましては、これはまさに国会の信頼にもかかわることであり、大変私もその政治的責任、極めて重いと痛感をしているというところでございました。ですから、こうした形で記者会見という形でご説明をさせていただいておりますし、また国会において答弁を正し、おわびをしなければならないと考えているところであります。

【記者(TBS)】
 今回検察のほうで公設第一秘書の方が略式起訴という形で処分されたわけですけれども、前総理ご自身その公設第一秘書の方に対する何らかの処分といいますか、監督、処分をくだすということは考えておられるか。

【安倍前首相】
 今回処分されました公設第一秘書でございますが、なぜこのようなことが起こったかということでございますが、最初、少し説明をさせていただきましたように、この前日の夕食会につきましては、その段取りの設定、あるいはホテルとの交渉、そして立て替えの支払い等々は東京の事務所が行っておりました。一方、安倍晋三後援会の代表は地元の公設第一秘書が行っていたということでございました。前任者が記載すべきものを記載していなかったことによって、後任の東京の責任者もそのまま放置をしてしまったということになってしまったということでありまして、東京の事務所と地元の事務所の連絡連携が不十分であったことから、こうしたことが長年行われてしまったということであります。本来載せておけばよかったものでございますが、それは載せていなかったということになってしまったということであります。
 地元の第一秘書としては、もし支払いについて東京から何か言ってきてくれればと、こういうことだったかもしれませんが、同時に開催において費用が生じているということは認識をしていたということでもあり、また、安倍晋三後援会の代表であり責任を持つものとして今回はその厳しい指摘を受け処分を受けたということであります。当該の第一秘書は、これはまだ私の父の時代から秘書として若いときから務め、今日まで身を粉にして私のために仕事をしてきた人物であり、私も大変信頼をしてきた。今まで間違いがなかったところでございますが、今回の処分を受けて公設第一秘書を辞職いたしました。ちなみに、東京の私設秘書も辞職をいたしました。

【記者(日本テレビ)】
 2問ございます。

【司会者】
 短くしてください。他の方が手を上げておられますし、時間に最後余裕があったら。私、原則1問とお願いしたんです。ほかの方はわかっていただいています。

【記者(日本テレビ)】
 簡単に。総理大臣の辞任にこの件が影響したのかということで、補填の事実を知ったのはいつ、何月何日だったか。それから、秘書がけさ立件されたということですが、本当に全ての処理を秘書に任せていたのか。つまり、公開される報告書に一切目を通したことはなかったのか。目を通したとしたら、夕食会に関する記載がないことに疑問を持たなかったのかということをお答えください。

【安倍前首相】
 先ほど申し上げましたように11月23日にこれが報道をなされて、そして私が問いただしたわけでございまして、それまで私は5,000円で全てをまかなっていたものと認識をしておりました。ですから、再三申し上げますが、それは載せればよかったわけですから、本来。それを載せていなかったということですので、載せればよかったものであれば当然載せていたものだろうと私は認識をしていたわけでありまして、つまりそれがないわけでありますから5,000円でまかなっていたというふうに認識をしていたわけでありますから、これは総理の辞職とは、当然そのときは知らないわけでありますから、全くかかわりがないということになるわけでございます。
 それともう一点は何だっけ。

【記者(日本テレビ)】
 公開された報告書に。

【安倍前首相】
 先ほど申し上げましたように、例えば総理としてほぼ8年間在職している中において、私は私の事務所に行ったのは1回か2回、議員会館に行ったのも1回か2回だけでありまして、それは総理大臣という職にまさに専念をしていたところでありまして、そうしたものについては責任者に任せていると。つまり、そもそも安倍晋三後援会の代表はその公設第一秘書であり、そして会計責任者はそれぞれ別途いるわけでありますから、そこで完結をすると、そのように認識をしていたわけであります。そもそも、その前日の夕食会について、どのようになっているかということについて、私がいちいちそれに目を通していたということは全くないわけであります。この前日の開催の段取り等を行うというのは、3月でございますから、まさに国会においては予算委員会が連日行われ、予選の最終局面でありますから、とてもそんな余裕はもちろんないということです。

【記者(フジテレビ)】
 検察からの任意の事情聴取はいつ受けられて、検察に対してはどのように説明されたのでしょうか。

【安倍前首相】
 事情聴取につきましては、従来から申し上げておりますように、捜査について誠意をもって真実を明らかするために協力をしていくということは申し上げておりました。そういう対応をしております。そこで、聴取を行ったのかどうか、あるいはいつどこでということについては、これは捜査にかかることであるのでということで、私から申し上げるのは適切ではないのだろうと思います。

【記者(西日本新聞)】
 今回結果的に国会答弁、真実は違う答弁を繰り返された。結果的に国民をあざむくことになってしまったと思うが、その中でも地元の有権者の方に対して今どのような思いを持っていらっしゃるのかというのが一点。
 それから、先週末地元に戻られたと思うが、そのときに支持者の方と今回の件でどのようなやりとりをされたのか教えてください。

【安倍前首相】
 まず、前回帰った段階においては処分が決まっておりませんので、この問題についてお話しをするのは適切ではないと考えておりましたので、この問題についてはお話しをしておりません。
 また、今回のことにつきましては、大変多くの地元の皆様にご迷惑をおかけしたと思います。大変心苦しい思いもされた方もたくさんおられたのではないかと思いますし、検察の聴取に応じられた方もたくさんおられるわけでございまして、大変なご迷惑をかけをしたと思います。この上は、私は今、一国会議員に戻りましたので、地域の代表としてしっかりと仕事をしていくことによって責任を果たしていきたいと考えています。

【記者(時事通信)】
 最初のほうの質問で補填額の原資について安倍前総理は、私のいわば預金からおろしたものというふうにおっしゃっていたが、これ個人名義の口座からおろしたものが補填されたという認識でいいのかどうか。仮にそうであればご自身の私費がそのまま有権者に直接利益として渡ったことになりますが、このことについての見解を。

【安倍前首相】
 先ほど申し上げましたように、事務所の運営につきまして、私は事務所に参りませんので、いわば事務所に大体ほとんどの請求書が行くということになっております。そこで、その支払いにおきまして、政治資金から私の私的な費用を回すわけにはいきませんので、あらかじめ事務所に預けているということであります。また、そこには政治団体からおろしたものも含めて、日々のこの運営に必要な、いわば共有資金を置いてあるということでありまして、その中において私のものにつきましてはそれを使うということになっているわけでありますが、いわば1年間に相当の費用が必要になるわけでありまして、それは事務所が預かっているということで、そこから立て替えたということであります。いずれにいたしましても、それは利益を供与したものには当たらないということについては、検察が最終的に判断をされていると、このように思います。

【記者(毎日新聞)】
 先ほど、載せるべきものを載せなかったと、秘書の方をおっしゃったということですが、その載せなかった理由と、13年より「前夜祭」以外にも東京で後援会の会合があったと思うんですけど、それは飲食代を補填したのじゃないかと思いますが。あと地元の新春の集いであったり、「前夜祭」以外でも赤字になって補填したイベントがあるのではないか。その辺の事実関係を。

【安倍前首相】
 幾つか質問されたので。

【記者(毎日新聞)】
 秘書の方が、載せるべきものを載せなかったと。秘書の方が載せなかった理由。

【安倍前首相】
 載せるべきものを載せなかったということでありますが、これは今の東京の責任者の前任者がおりまして、この職員はもう何年も前に高齢を理由にご本人が退職したいということで退職をされたわけであります。最初の3年間は、この職員が、いわば、この前の日の夜の夕食会の支払い等々について、これが行っていたわけでございます。しかし、その中において、そのときに載せていなかったのでありますが、そのときに載せていないというのは、載せる最終的な説明は地元の第一秘書が責任を持っているんですが、運用をやっている東京の最初の責任者自体がそれを載せていなかったわけでありまして、載せるように連絡をしていなかったということもあり、公認の東京の責任者もそれをそのまま放置をしてしまって今日に至ったということの説明を私は聞いております。その段階で明確にしておけばよかったんですが、いわば地元の安倍晋三後援会の代表が最終的に載せる責任を負うわけでありますが、実際に運営をしていたのは東京の事務所であり、それが連絡が不十分であり、また、かつての責任者から後の責任者に東京が交代したということもあり、それをそのまま放置してしまったということでありました。

【記者(毎日新聞)】
 載せるべきことはわかっていたはずなので、補填は理由があってやっていたのだと思うが、どういう理由で、載せるべきものをなぜ載せなかったのか。

【安倍前首相】
 載せるべきものを載せていれば、それは何の問題もないわけでありますから、載せている方もおられるわけでありますから、載せていればよかったのは当然のことでありますが、これは今申し上げましたように、東京の事務所が運用を行っていて、いわば支払いも行っていた。立て替え払いも行っていたわけでありますが、それは載せる当該責任者は地元の秘書だったんですが、地元の秘書としては基本的に東京の事務所からそういう不足分があるからこれを載せるようにということを言ってこなかったということで載せてこないということが何年も続いてしまったということなん。しかし、当該の地元の秘書も、それは載せるべきものがあるのではないかという認識はあったということなんです。

【記者(毎日新聞)】
 補填がまずいということはわかっていたの。

【安倍前首相】
 補填というよりも、それを載せるべきものであるということ。載せるべきものを載せていればいいわけですから。

【記者(毎日新聞)】
 補填していたことは、秘書の方はみんなわかっていたん。

【安倍前首相】
 みんなではなくて、いわば当該の東京の責任者は、それは認識をしていたということなん。もちろん地元の秘書も、そういうものがあれば、それは載せなければいけないという認識は持っていたということなのですが、しかし、それはずっとそのまま来てしまったということなん。

【記者(毎日新聞)】
 2問目の、「前夜祭」以外にも新春の集いであったり、東京に後援会の方――

【安倍前首相】
 それはありません。あれは既に公表している、全て公表しているものだと思いますが。それはもう全て公表しております。地元の新春の集い。

【記者(毎日新聞)】
 東京に後援会の方が何人も見えられたと思う。

【安倍前首相】
 この「桜を見る会」と別の件ですか。その別の件はそういう問題はないと承知をしております。

【記者(北海道新聞)】
 先ほど責任は痛感されているとおっしゃっていたが、きょうこの記者会見をしていただいて、陳謝をされて、あす国会のほうでご説明をされると思うんですけれども、それで安倍さんがお考えになる責任を果たしたというふうにお考えかということと、それで国民の納得や理解が得られるとお考えかどうかお聞かせいただけますでしょうか。

【安倍前首相】
 まず、一番目に、きょうと、あしたの国会、それぞれ、まずきょうのこの記者会見においては国民の皆様にご説明し、そして今までの答弁が間違っていたということを明確にし、おわびを申し上げなければいけないと考えたからであります。そして、あしたの国会におきましては、本会議あるいは委員会等で結果として事実と違うことを述べましたので、その答弁を正し、謝罪をしなければいけないと、こう考えたから、またご質問いただいた際にはお答えをしなければならないと、こう考えたわけであります。
 そして、それで済むと考えているかということでございますが、それはそうは考えておりません。まさに最初に申し上げましたように、本当の意味で国民の信頼を得るためにこれからまさに努力を重ねていかなければならないと、こう考えておりますし、初心に立ち返り研鑽を重ねていかなければならないと、こう考えております。

【記者(文化放送)】
 きょうは国民の期待に真に答える責任を果たしたいという、その一貫として記者会見を開かれているんだというふうに理解していますが、きょうの記者会見、あすの国会での説明で納得できない疑問の声などが国民や野党側から多く上がった場合、今後も丁寧な説明責任を果たしていかれるのか。また、このような記者会見や国会での説明というのは今後も行われるお気持ちはあるのかお聞きしたい。

【安倍前首相】
 でき得る限り、私の知り得る限りのことを今ご説明をさせていただいております。今後もそうしたことが必要となればご説明をさせていただきたいと、このように考えています。

【記者(中国新聞)】
 先ほどのお話にもありましたが、地元への有権者の方に、きょうは記者会見であすは国会での説明ですが、地元に対しては具体的に戻ってご説明なさるスケジュール、こういうのは具体的にありますか。

【安倍前首相】
 今、このコロナ禍の中において、なかなか集会等が開きにくいという状況がございます。ですから、地元の皆様に対しては文書等においてお配りもさせていただきたいと思いますし、このコロナのこの状況、きょうも東京過去最高ということになっておりますので、なかなか地元でそうした機会をつくりにくいだろうと思いますが、それが可能となったら地元の皆様に詳しくお話もさせていただければいけないと考えております。

【記者(新潟日報)】
 きょうの安倍前総理のご説明では、補填をしていた事実は国会に事実と異なる答弁をしていたとおっしゃっていますが、例えばホテル側からの明細書等の発行はなかったということもこれまで答弁されておりますけども、それについては真偽はいかがなんでしょうか。

【安倍前首相】
 明細明細書につきましては、私の事務所に確かめたところ、その明細書は残っていないということでありました。そして、事務所の者に確認したところ、明細書を見たという記憶はないと、認識がないということでございました。ただ、ホテル側は、明細書といえば請求書ですが、おそらくそれを2枚紙か何枚かわからないんですが、そうした形で渡しているということをホテル側がもし言っているということで、そういうことを言っているのではないかということでありますが、それはもしそうであればそういうことだったのかもしれませんが、事務所の者は請求書を見たけれども、それで支払いを行ったという認識であったということでありました。
 先ほど申し上げましたのは、そういうホテル側の認識はそうじゃなかったというふうに私は承知をしているんですが、ホテル側の認識がそうであればそうかもしれないと私は思っております。

【記者(京都新聞)】
 きょうの会見なんですけれども、平河クラブの加盟社、ある程度限られた人数に絞っていると思うんですけれども、コロナ禍という事情があるにせよ、やはり当時の現職の総理大臣が国会での答弁にかかわることという極めて重い内容の改定だと思うんですけれども、そうであるならもっと広い部屋でより開かれた会見であってもいいのではないかというような指摘もあるんですけれども、あえてこういう会見にされた理由というのを教えていただけますでしょうか。

【安倍前首相】
 あえてこういう会見ということではなくて、今回会見を開かせていただきまして、できる限りご質問にお答えをさせていただきたいと思っております。ですから今もこの機会を利用して何か質問があれば質問していただきたいと思います。

【記者(朝日新聞)】
 昨年11月8日の参院予算委員会だが、田村智子議員の質問に対して、各個人がそれぞれの費用によって上京し、ホテルに、これはホテルの夕食会の会費のことですけども、直接払い込みをしているというふうに答弁されています。みずから「前夜祭」の会計処理についてこのとき具体的に言及したのはなぜかということが一点と、先ほどホテルの明細書の話が出ましたが、国会で、ホテルから回答を文書で得るように求められたんですが、それに応じなかった理由は何かあったのでしょうか。

【安倍前首相】
 第一点は、その段階において私自身は会費において5,000円の会費を徴収していると、そしてそれでまかなっているという認識がございましたのでそ、のようにお答えをさせていただいたということであります。

【記者(朝日新聞)】
 「前夜祭」の会計処理が法に触れる可能性はその時点で考えていなかったのか。

【安倍前首相】
 それはもう先ほど来答弁しているように、全てそれでまかなっているというふうに認識をしておりました。でありますから、5,000円の領収書を発行し、個々の参加者に飲食代と書いて領収書をお渡ししているということでありますから、そこで完結しているという認識を持っておりましたので、そのようにお答えをさせていただいたということでございます。

【記者(朝日新聞)】
 ホテルの明細書の件だが、国会で回答を文書で得るようにと野党側から求められたが応じなかった理由は一体なにか。責任を持って当時の総理大臣がホテル側に確認するという、不作為の行為があったのではないか。

【安倍前首相】
 明細書につきましては先ほど答弁してお答えをさせていただいたんですが、明細書については事務所には明細書がなかったということであります。そして、事務所の秘書が明細書を見たという、そういう認識がなかったということでありました。もちろん請求書に対して支払いをしているわけでありまして、今から思えばそれに、私が思えばですよ、おそらくついていたものを、私どもの責任者は請求書だけを見て支払ったのかもしれないと。これは想像でございます。その上において、いわばホテルが、この明細書については、ホテル側はそれは公開を前提にするのであれば営業の秘密にもかかわるので出せないということであります。これは国会で答弁をさせていただいたわけでありますが、それはそのとおりでございます。

【記者(朝日新聞)】
 明細書の中身ではなくて、ある、ないの確認をなぜされなかったのかという質問です。ホテル側には明細書の控えを保管する義務がある。保管しているものをなぜ取り寄せなかったのか。

【安倍前首相】
 私が、ですか。明細書、そのとき私は何とお答えしたのかな。

【記者(朝日新聞)】
 先ほどの代議士のお答えだと、事務所に明細書がなかったと。明細書があるかどうか、ホテルになぜ確認しなかったのか。そういう質問です。

【安倍前首相】
 明細書はあるんですよね。明細書はホテルにあるけれども、ホテルの明細書は営業の秘密があるから出せないということであったと。

【記者(朝日新聞)】
 営業の秘密は中身のことだと思うが、明細書があるかないかは答えられると思うが。

【安倍前首相】
 明細書があるかないかということについては、明細書はあるんだろうと思います。それは先ほど来申し上げておりますように。

【記者(朝日新聞)】
 明細書はないという話を国会でされている。

【安倍前首相】
 明細書がないのは、事務所にないということです。何回も言いますが、明細書がないということを私が答えられるわけがないのであって、それはホテルにあるかないかということであって、普通は明細書があるんだろうと。しかし、今お答えしたのは、明細書がないというのは、私の事務所には明細書は残っていないということであるのと、秘書が明細書を見たという認識がないということを申し上げて、明細書がないということを申し上げたことはないということだと思います。

【記者(朝日新聞)】
 明細書がなければホテルに確認してくださいということを国会で言われたが、それをなぜ確認されなかったのか。

【安倍前首相】
 いや、だからその確認というのは、明細書を出してもらいたいということですから、明細書は営業の秘密にかかわるから、公開を前提とする上において明細書を出すことができないというふうにお答えをしていると。明細書がないということではなくて、というふうにお答えをしていると思います。

【記者(フジテレビ)】
 こうした政治と金の問題で政治不信を高めたと思いますけれども、今回の問題が菅内閣の支持率や自民党の支持率に与える影響についてはどのようにお考えでしょうか。

【安倍前首相】
 そのことについて、どのように影響を与えるかということについては私はお答えのしようがないわけでありますし、いずれにいたしましても政治に対する信頼、あるいは我が党に対する信頼について、これを回復すべく私も努力をしていきたいと思っております。

【記者(日本テレビ)】
 先ほど配川公設第一秘書が辞職をするということで話されたと思うんですが、私設秘書として今後事務所で残るご予定などはありますか。

【安倍前首相】
 公設第一秘書を辞職するということで本日退職届を提出したところでございます。本人も厳しく反省をしているところでございますが、今後どうするかということについては、本人も当分の間、謹慎していきたいというふうに考えているということであります。

【記者(読売新聞)】
 安倍前総理に対しては出身派閥の平和政策研究会のほうで復帰への期待があります。今回の問題を受けて復帰の判断・時期に影響はございますか。

【安倍前首相】
 総理を辞職してまだ日が浅い中において、復帰ということについては考えていないわけでございます。また、こうした問題もございますので、今のところ復帰については考えていないということになります。

【記者(毎日新聞)】
 先ほど原資の話がもう一つやっぱり腑に落ちないところがあって、もとは預貯金であって、事務所からということなんですけれども、それを補填に充てて、それをまた第一秘書が先生に報告なしに補填に流用されているということが、そんなことがあり得るのか。その秘書さんが総理に報告せずにそういう補填をするなぜ可能なのか、なぜ総理が気づかなかったのかすごく疑問だが、その辺はどういう仕組みだったのか。

【安倍前首相】
 先ほどご説明させていただきましたように、日々の支出が発生するわけでありまして、先ほど申し上げましたように、食費、会合費等々があるわけでありまして、これは政治資金から出すべきではないと、非常にプライベートに近いものについては私的に出すわけでありまして、これは私に限らず、例えば私の妻の出費もそうでございます。
 そして、公租公課と申し上げましたが、私の自宅にかかわるさまざまな費用がございます。あるいは下関と長門に自宅がございまして、そうしたものにかかわる費用が発生するわけでありますし、また宿泊費等々も、夏の間、例えば休暇で休んだときの宿泊費等々もあります。そうしたものに対する支出について、これはまとめて年に一回、1枚紙において、会合何回で幾ら、公租公課が幾ら、あるいは交通費等々が幾ら等々の支出について説明がございますが、それ以上のブレイクダウンした説明はなかったわけでございまして、つまりその中で、私もそれは了としているわけでありますし、そもそも総理大臣として仕事に専念している中において、様々なことについてある程度責任者に任せていなければ日々回っていかないわけであります。その中において任せていたと、こういうことであります。

【記者(NHK)】
 事実関係について改めて伺わせてください。懇親会の費用を一人5,000円という設定については、前総理は過去はホテル側が設定したものだというふうにご発言されていたと思う。でも事実としてはどなたか設定したものだったのでしょうか。また、きのう付けで訂正された収支報告書で、新たに収入と支出が記載されています。これがその参加者から集めた会費の総額ですとか事務所側が補填していた支出という認識でよろしかったでしょうか。

【安倍前首相】
 2問目についてはそのとおりであります。そして1問目についてでありますが、それはホテル側と私どもの担当者が交渉する中において、飲食費については5,000円でお願いしますということで行っていたということでありまして、であるがゆえに領収書に食材と書き5,000円の了承をホテルから個々に発行していただいたということだと思います。

【記者(西日本新聞)】
 菅政権への影響について改めてお伺いしたいんですけれども、今回のことにちなんで菅さん、当時官房長官時代に結果的に事実と違う答弁を菅さんもしていたという状況だと思います。現在の安倍さんの菅さんに対しての思い、どういうふうな気持ちを持っていらっしゃるでしょうか。

【安倍前首相】
 このことにつきましては、菅当時の官房長官も私が事務所から聞いたことを前提に答えるしかなかったのでございまして、結果として違う答弁をすることに至ったことについて、まずは総理にも申しわけないというふうに思っております。

【記者(西日本新聞)】
 菅さんご本人には伝えられたか。

【安倍前首相】
 電話でお伝えをしております。

【記者(CBCテレビ)】
 先ほど、どのような責任のとり方があるのかという質問に対して、反省の上に立って国民から見て透明性を確保することが大事だという答えがありました。今、およそ50分以上質問に答えられているわけなんですが、その透明性という面で、もちろん今回の法的責任ということでは安倍さんは不起訴ということで一定の判断が出たわけですが、何度も政治的責任、あるいは道義的責任ということを御自身はおっしゃっている。その中で、この会見で一定の説明というものは果たせたとお考えでしょうか。

【安倍前首相】
 私の今知り得る限りのこと、私の認識していることについてお話しをさせていただいていると。また、私が知っていること全てをお話しをさせていただいいただいているつもりであります。

【朝日新聞・大島記者】
 先ほどの領収書等の夕食会の会費のことなんですが、参加者が直接ホテルに5,000円を支払う契約になっているという説明と、800人が来てそれぞれに手書きの領収書を発行したと。来場者とホテルの直接的な契約関係にあるんだと。ちょっとなかなか一般常識的にかなり無理のある説明だなっていうふうに思うが、そういった秘書の説明を代議士が受け入れた、理解した理由は何かあるんでしょうか。この不自然な会計処理に疑問を持つことはなかったのでしょうか。

【安倍前首相】
 まず、5,000円で全てまかなっていたという認識、かつ秘書にもそれを再度確認をしております。責任者に対してもですね。つまり、5,000円でまかなわれていれば、5,000円の領収書を発行しているわけでありますから、個々の参加者に発行しているわけでありますから、そこでいわばこの主体として参加した人とホテルとの関係で、それがいわば完結をしているということで、私はそう理解をしていたわけであります。つまり、その5,000円については一度も後援会の中に入れていないわけでありまして、それは預かり金としてうちの事務所が事務として預かっていますが、その場でホテルに渡しているわけでございますから、そのように認識をしていたということであります。

【記者(朝日新聞)】
 4、5人の飲み会ではなくて800人規模の会合で、そういうお店と個人の契約というのはなかなか常識的に考えられなくて、代表の団体なりが契約することになると思うが、そういった配川さんの説明に対して、ちょっとおかしいなと思われなかったのか。

【安倍前首相】
 これは今申し上げましたように、事務所が会場費等、相当の負担を、費用を負担しているという認識は私にはなかったわけでありまして、その上でホテル側との合意に基づいて私の事務所が一人5,000円を集金しているということ、ホテル名義の領収書をその場で手交し、そして受付終了後に集金した全ての現金をその場でホテル側に渡し、ホテル側への支払いがなされたと事務所から聞いていたということでございますので、したがって夕食会の費用と言えるのは会費だけであり、これをめぐる当事者は参加者個人とホテルという認識でありましたので、そのように答弁をさせていただいたということでございます。

【記者(毎日新聞)】
 事実関係の確認だが、補填、不記載がいつから始まったという事実関係は把握されているか。

【安倍前首相】
 その「前夜祭」については13年。

【記者(毎日新聞)】
 13年からもう不記載で、かつ補填をしていたと。

【安倍前首相】
 そのとおりですね。

【記者(毎日新聞)】
 「前夜祭」以外で補填について報告されたことは、ほかのイベント等ではなくて、それが初めてということか。「前夜祭」以外での補填というのはこれまで報告を受けたことは一切ないか。

【安倍前首相】
 (頷く)

【記者】
 今のお話だが、13年からということだが、13年は晋和会のほうの記載になっているはずで、後援会のほうには記載がないはずだ。14年から両方とも不記載になってるということで、14年に何かしらのきっかけがあって不記載、書かなくなったということがあると思うんですけども、それについて何か動機として心当たりがあるでしょうか。

【安倍前首相】
 先ほど申し上げましたように、その今言われた3年間は前任者が担当しておりました。高齢ということで既に退職をした職員でございますが、初年度は本来晋和会ではなくて安倍晋三後援会と記載することが正しかったんだろうと思います。ある意味、そこで安倍晋三後援会と記載して、それをそのままずっと記載をしていれば問題がなかったわけでありますが、その翌年、これは記載がないと。その翌年も期待がなかったわけであります。この当該担当者も地検にご協力をさせていただき聴取を受けて説明をしているというふうに承知をしておりますが、我々その職員、元職員と、いわばこのことについて相談したり話をしたり報告を受けたりすることはしないようにということを言われておりますので、今日まで接触をしていないのでございまして、どうしてそうなったかということはわからないわけでございまして、そして、その前任者が載せていなかったがために後任の責任者、先ほど辞職をした人物でございますが、その後の担当者もそのままいわば放置をしてしまったということでありました。

【記者(北海道新聞)】
 先ほどおっしゃった昨年の臨時国会ですとか通常国会での答弁で、事務所を通じてホテルに確認したところ、補填の事実はないですとか、個々人の契約になっているということを述べられてきたと思うんですけれども、その事務所の確認が不十分であったんじゃないかという指摘があります。総理ご本人が確認することは現実的じゃないにしても、東京にも複数の秘書さんいらっしゃったのに、直接ホテルに確認を指示するべきだったんじゃないかという感じもするのですが、今思って確認はそれで十分だったか不十分だったか、お考えはあるでしょうか。

【安倍前首相】
 十分だったかどうかってことについては、私も忸怩たる思いがございます。私の確認の仕方が、いわば5,000円で全てまかなっていたんだねという確認の仕方でございましたから、本人はそうですと、いわば今まで記載をしていなかったということがあったので、そう事実ではないことを答えてしまったのでありますが、いわば最初から5,000円でまかなえていないということを前提に対していればそうでなかったかもしれないという思いはございますが、最初に申し上げましたように何度か確認をしたと。結果、ホテルに私から直接確認のしようがないわけでございますし、その当該秘書にホテルに確認しろといっても、その人物自体が責任を持ってやりとりをしているわけでありますし、立て替えもしているわけでありますから、それはあまり意味のないことだったんだろうとは思います。

【記者(朝日新聞)】
 「桜を見る会」の本会のほうについてお伺いしたいんですけども、功労功績のあった方を呼んで慰労するという条件になっていると思うが、今回、いろいろとこの問題が夕食会のほう中心に浮上してきたことを受けて、これまでの名簿がないと、また後援会のほうでまとめた名簿もないという説明があったのですけれども、改めて再調査というのを考えているおつもりはありませんでしょうか。

【安倍前首相】
 もう私は政府の、行政府の長ではございませんから、再調査を命じる立場にございませんから、お答えのしようがないということでございます。

【記者(朝日新聞)】
 受け入れるお考えはないか。

【安倍前首相】
 いや、それはそもそも私が再調査を命じるという立場にはないということでございますし、本会におきましては、既に私が答弁して、私や当時の官房長官が答弁していたとおりだということです。

【記者】
 晋和会の、13年に82万円、14年に38万円を、「前夜祭」直後に支出されているが、これは補填の一部なのか、それとも別のお金なのか。

【安倍前首相】
 それは、そのときの事実も実はそうであったということも今回の捜査があって初めてわかったことなんです。私どもの当該責任者が、検察側が指摘されてその事実を知ったのでありますが、13年については。それまでは事務所も含めて誰も知らなかった。いわば前任者から十分にそれを全て引き継いでいなかったということもあり、不十分であったわけでございまして、今そのことについてはちょっと私もお答えのしようがないわけであります。

【記者】
 わからないと。

【安倍前首相】
 ですから、13年について、本来晋和会ではなくて安倍晋三後援会に、主体が安倍晋三後援会ですから載せるべきところを晋和会という形で載せてしまって計上していたということだと思います。

【記者】
 「前夜祭」のお金だと。

【安倍前首相】
 それはそういうことだと思います。ただ、私も想像でございますので。
(以上)
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