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パフォーマンス=何を×どんな気持ちで 700号記念号(2023/1/5)
本日2023年1月5日、本メールマガジンはおかげさまで700号の節目を迎えることができました。
これもひとえに、14年間に渡りこのメルマガを読んでくださり、時には応援の声を寄せてくださった読者の皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。心より感謝を申し上げます。
思い返せば創刊号の発行は2008年11月25日。
現在放送中の朝のドラマ「舞い上がれ!」では、まさに2009年を迎えています。リーマンショックの影響で、主人公の父親の町工場が大変な苦境に立たされています。
当時、私たちの会社にもリーマンショックは大きな影響を与えました。
翌年の春まで決まっていた大手銀行や証券会社の新人研修は、軒並み中止・延期となりました。
皆さん一様におっしゃいました。
「先生、とんでもないことが起こっています」と。
しかし、私は苦境の中でもある予想をしていました。
それは「遠くない未来に、必ず研修は戻ってくる」というものでした。
会社の外に資源を求めることができないのなら、会社の中にすでにある資源、つまり、人を育てるよりほかないからです。
私はリーマンショックの数年前から、資源のない日本という国が繁栄し、豊かになるためには(あるいは、生き残るためには)人材育成しかない、つまり「教育」しかない、と考えていました。
実際、翌年早々には、延期にした研修をやはり実施したい、いったん中止にした研修を元に戻したい、というお声がけをたくさんいただきました。
経営者や担当者にお話を聞くと「社内の人材を充実させる、まずは足元を固める。こんな時だからこそ、人材育成への予算を削ることはやめよう、となりました」と、おっしゃいました。
あれから14年。日本・世界の社会情勢は大きく変化し、人材育成に求められるものも、その時代ごとに大きく変化してきたと考えています。
その時代ごとに求められているものを研究し、それを研修の提供内容に反映し工夫することは簡単なことではありませんが、もちろん、研修をご提供する側としては、やって当然のことです。
しかしそれは、単に「コンテンツ」や「サービス」や「ワーク」を工夫する
ということではいけない、と私は思っています。
パフォーマンス=何を×どんな気持ちで
「何を」は、はっきり言えば、どうとでもなります。
時代と共に変わるものです。
しかし、「どんな気持ちで」。
ここは、その仕事に携わる者が、覚悟を持って、理念を持って、信念を持って、取り組まなければなりません。
「どんな気持ちで」が弱ければ、何を持ってきたとしても出せるパフォーマンスは小さくなります。
何を=100、どんな気持ちで=マイナス1 パフォーマンス=マイナス100
何を=1、どんな気持ちで=100 パフォーマンス=プラス100
「何を」の部分が、どれほど素晴らしく最先端のものであったとしても、
あるいは「何を」の部分が少しばかり見劣りするとしても、私はやはり、その質は、「どんな気持ちで」の大きさ=強さにかかっていると考えています。
「どんな気持ちで」とは、つまり、その人が持っている理念や信念、目の前の人に伝えたい思い、仕事に対する矜持、未来に対する願いのことです。
2008年11月25日のメルマガ創刊号には、私自身の言葉としてこう書かれていました。
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身を引き締めて使命に取り組む想いを強くしております。
「未来を切り拓く自立型人間を育成し、日本の再建に貢献する」
その理念は決して揺らぐことなく、これからも邁進してまいります。
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2023年、私は改めて、当時の初心を強く胸に刻み、経営者としての経営理念を確固たるものとすると同時に、教育に携わる一人の教育者としての教育理念をさらに磨き、理想とする私のあるべき姿を、力強く追い続けたいと思っています。
「どんな気持ちで」を大きく強くするには、
私という人間そのものを、大きく強くするほかないのです。
私自身が、私の奥底の核心から、成長することが必要なのです。
教育は不易流行。
変わらぬ価値観を大切に、新しいことにも大胆にチャレンジしていく。
2023年、その教育を世の中にお伝えしていく私、原田隆史は、原田隆史であること、をさらに追求し、その個性を磨き、原田隆史の「不易」の価値観を磨き上げ、原田隆史の「流行」を見つけて自分のものとし、パワーアップしていく決意です。
そのことが私の周りの大切な人々とお客様の幸せ、そして日本社会の発展と世界の平和につながるように、ただ一心に取り組んでいきたいと考えています。
2023年も、引き続きのご愛顧を賜りますよう謹んでお願い申し上げます。
(感謝・原田隆史)2023年1月5日発行
*発行当時の文章から一部を変更している場合があります。