Vol.25 原田隆史の人生クレド④「心を磨く、すさみ除去」(2009/5/12)
「原田隆史の人生クレド」と題して、私の「理念・ミッション」を短い言葉で端的に表している「クレド」をご紹介しています。ご自身の「クレド=信条」と比べてください。
第4回は、原田メソッド「心づくり」の基本「心をきれいにする」について述べたこの言葉です。
【心を磨く、すさみ除去】
原田メソッドには「心づくり」という、見えない・見えにくい心を自分で変えていく手法があります。心は見えないものですが、見えやすい形で表に出る「行動」を変えることで、見えない部分も変えることができる、というものです。
「心を磨く」とは、「心をきれいにする」「もっときれいにする」ことです。
心がきれいになれば、曇りなく物事を見ることができます。素直に、前向きに、物事に取り組むことができます。心に曇りがあれば、物事に対して正面から取り組むことができません。斜めにかまえ、全力でぶつかることもできなくなります。
心をきれいな状態にしておくために、私たち「身のまわりをきれいにする」ことに取り組みます。見えない心をきれいにするために、見える環境をきれいにし、見える行動を変えます。
具体的には、清掃活動や奉仕活動(お手伝いやボランティア)に取り組みます。朝、職場に早く来て、家のトイレを掃除します。そして職場に来て、部署の机を全てきれいに拭き掃除します。あなたのその姿を知る人は少ないことでしょう。もしかしたら、他の社員は誰も知らないかもしれません。
それでよいのです。誰かにほめてもらわなくてもいいのです。認められたくて掃除をしているのではないはずです。
しかし、あなたがいつもより15分早く来て部署の机を掃除することで、あなたはいつもより15分早く、前向きな気持ちになることができます。そしていつもより前向きに仕事に取り組むことができます。
自分で決めたプラスのことに自ら取り組む、という習慣を作ることで、仕事に対しても主体的に取り組む姿勢が生まれます。誰かのせいにするのではなく、「誰かのおかげ」と考えるようになります。
また、これはいつも講演でもお話させていただくことで、
「荒れている学校の、職員トイレは臭かった。倒産した会社の駐車場とトイレには、ゴミが落ちていた。家庭内から問題を生む生徒の家を訪問すると、玄関に靴が脱ぎ散らかしてあった。台所の食器はほったらかしで浸けたままだった」
つまり、環境がすさむと、そこで生活する人びとの心もすさんでいく、あるいは、心がすさむと、環境もすさんでいく、ということです。
見えるものを変えることで見えない心を変えていく、というのが原田メソッドの「心のつくり方」です。すさんだ心をきれいにするために、私たちはゴミを拾い、靴をそろえ、トイレをきれいにします。
「何のためにするのか」という目的意識を明確にしながら、自分が決めた活動に継続して取り組むことが大切です。
心を磨く、とは、あなたの人格を磨く、ということです。物質主義の世界ですっかり疲弊してしまった現代社会の人々の心は、モノではなく心によって満たされます。
人々は、商品に貼られている「ラベル」ではなく、そのラベルの裏にあるもの、本当は何で作られているのか、という「本質」を見抜き、信頼できるものを求めようとしています。
「心を磨く、すさみ除去」。
ラベルではなく、本質で勝負する、そして本質を見抜く、確かな力を身に付けてください。
ありがとうございました。
(感謝・原田隆史)2009年5月12日発行
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