
Vol.295【家族の教科書】(2014/11/13)
2014年は出版ラッシュ、と年頭にお伝えしていた通り、すでに今年は3冊の本を出版済み。そしてこの度、4冊目が完成した。
「子どもの夢を叶える家族の教科書」(学研パブリッシング)と題し、11月25日から全国の書店で発売される。
今年の5月に、私は一般社団法人JAPANセルフマネジメント協会を設立した。協会の趣旨は「女性の力を社会の力に」。
これは、女性の社会進出をサポートする、ということばかりではなく、お仕事をされていない家庭におられる女性たち(お母さん)が、ご自身の家族をよりよい家族にしたいという願いにも応えたい、という思いも込めている。
多くのご家庭で、お子さんの夢や目標を叶えてあげたいとお考えになり、様々な取り組みをされていることと思う。夢に向けて頑張る子どもたちを
サポートする一つの方法として、私は原田メソッドを提案したい。そう思って書いたのが、今回の「子どもの夢を叶える家族の教科書」である。
この本は、夢を叶えたい子どもたちと、その子どもたちを応援したいお父さん、お母さん、家族の方々(大人)への応援ブックである。
私が中学校教員をしていた時代から早10年以上がすぎた。学校現場を取り巻く環境、そして家庭と子どもたちを取り巻く社会環境も、大きく変化している。例えばスマートフォン。ツイッター。ライン。フェイスブック。私が教員をしていたころには、ある特定の限られた専門家たちしか知らなかったようなものが、今は当たり前のように存在している。
しかし、時代が変わって社会が変化していったとしても、変わらないこともある。それは、いつの時代も「夢は人を輝かせる」ということである。
大人でも子どもでも、未来に向かって夢を描き、希望の兆しを見つけると、前向きになれる。夢を叶えようと努力し始め、1日を大切に過ごす。努力している自分に気づき「私は頑張っている」と認識し、自己肯定感と自尊心が高まる。私もできる、やれるんじゃないかという自信は、人を自立に向かわせる。つまり、夢や希望は自立への第一歩なのである。
私は、人が夢を描き、その夢に向かって自主的に取り組み始めるところから自立が始まると考え、最初は中学生に対して「夢を描き、それを実現するための方法」を教えていた。中学校教員を辞したのち、今度は大学生に対して自立の方法を教えた。その後、起業し、今度は国内外のビジネスパーソンに対して、目標を描き達成する方法を伝え、現在に至っている。私の前にいる人たちの年代や、その時代に合わせて伝え方をアレンジ・工夫はしてきたが、私がこの20年間伝えてきたことの本質は同じである。
それは「夢は人を自立させる。だからまずは、夢を描こう」ということに尽きるのである。
今回はその思いを、家族のサポートがあれば、5歳や5歳のお子さんでも夢が描ける「ユメ☆カナシート」というシートに託して、本の付録とした。
子どもたちが夢を描くようになるためには、子どもたちに「夢を描いていいんだよ」という安心感と許可を与えることができるかどうかが重要なポイントとなる。その安心感を与えることができるのは、もっとも身近な大人、つまり家族なのである。
私の大好きな言葉は「主体変容」。他者や周りを変えようとせず、まずは自分を変える、という意味だ。
子どもたちが夢を描かない、目標がない、という前に、私たち大人が、子どもの手本となれるような夢を描いてみたらどうだろう。目標に向かって全力で頑張る姿を見せてみたらどうだろう。
私の18冊目の著書となる「子どもの夢を叶える家族の教科書」は、家族全員の夢を叶えるための教科書である。そうなるように、強く願っている。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
(感謝・原田隆史)2014年11月13日発行
*発行当時の文章から一部を変更している場合があります。