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子供が産まれてからの心境の変化を昔の自分に説明するとしたらどうなるか考えたのでまとめた

子供が産まれてから7ヶ月経ちました。

今日までこの心境の変化をわかりやすくまとめようまとめようと考えていたのですがようやく余裕ができてきたのでまとめます。もし昔の自分に説明するとしたらなんと説明すればわかりやすいか?とぼんやり考えていたことを書いていこうと思います。


■自分の子は可愛いと感じるのか問題

A:めちゃくちゃ尊い。赤ちゃんという概念が可愛い

私は特別子供が好きというわけではなかったので、顔がとても可愛い場合を除いて「子供って可愛い」と思えるのか?が少し不安でしたが、結果的に今はとても可愛いと感じています。

この可愛いは「容姿」云々の話ではなくそれを凌駕した「存在が尊い」という感情だと思います。

入院中にじわじわとこの尊さが産まれてきたのですが、この感情をセリフにするならば「やっと会えたね」という辻仁成さん的な一言になります。めちゃくちゃ親近感があるけれどもまだ顔を見たことのなかった人に、やっと会えた時のようなホッとした感じがあったのを覚えています。例えに置き換えるとしたらどんな状況だろう?と考えた末に思いついたのが「人生相談をしまくって命の恩人だと思っているオンライン上の親友に初めて会えた時」です。顔はまだ知らないけど、普段から話し込んでいるオンライン上の友達に初めて会った時に、相手の容姿に左右されない強烈な親近感があると思います。この例え話をリアル友達にした時に「え、よくわからん。笑」と言われたのでオンライン上の親友がぴったりな表現かどうかわからないですが、強烈な親近感によって尊さが湧いてきたのです。容姿云々と言っていた自分の浅はかさが今となっては恥ずかしいです。ルッキズムからの解放。今は「赤ちゃん」という概念全体が可愛いので、街中でも赤ちゃんを見ると笑いかけてしまいます。


■子供が産まれてからの社会や自分に関しての興味の変化

A:時間の流れという超えられないものがあることに気がついた

それまで自分のことに対してだけ一生懸命だったのに、子供が産まれたことを機に自分への興味を失い子供に全振りするという現象があると思います。これはそもそもやりたいことや成し遂げたいことがない人が陥る現象だと思っていたのですが、そういうわけではなく「超えられない神秘」を実感することも関係しているのかなと思いました。どういうことかというと、例え私が、少しでも若く見られようと年齢に抗い糸リフトを仕込んだとしたとして、たかだか見た目が5歳ほど若くなろうと「これから1からの人生を歩んでいく新生児」に流れている時間に勝てないのです。圧倒的ゼロベースを目の当たりにし、自分が足掻いたところで覆せない「時間という大いなる流れ」があることを認識したので、自分なんかよりも世界にとってとても重要な存在に思えるのです。


■子供ができて一番変わったこと

A:前より性格が良くなった

私は産後うつは無く、どちらかといえばハイになっていました。この気持ちを何かに例えるなら「小中学生の頃、夏休みが始まる前の疑いようがない明るい期待」です。明日からとっても楽しい毎日!!!という一寸の曇りもないカラッとした明るい気持ち。晴れやかな期待。そんな気分で満たされていました。こんな気持ちになったのはいつ以来か思い出せないほど、多幸感で満たされていました。助産師さんに「大丈夫?気持ちが落ち込むとかない?」と聞かれ「むしろ多幸感でハイテンションです」と答えると「反動があると思うから気をつけてね……」と忠告を受けたので、一瞬の躁状態に近かったんだと思います。(その後、助言通り反動もありました)それに伴って、露悪的なコンテンツが苦手になったり、明らかな路上喫煙を注意するようになりました。路上喫煙を注意する際に「私が屈強な肉体を持つスキンヘッドでタトゥーだらけの男性だったらなぁ」と毎回思っています。舐められないような風貌が欲しい……。いま新しい作品を作っているのですが、この心境の変化に伴いゴールに置くものが変わりました。実験的なものも好きですが、より感動的な作品にしたいという意欲が湧いてきたのです。

以上が大いに自覚した変化になります。疑いなく好意を示してくれる純粋な目を見ると、自分の疑い深さを光で照らされているようです。教わるというか気付かされることが多いのですが、子供が保育園に行きだしてから、時間も増えて少しづつ以前の自分の輪郭を取り戻しています。より良い自分になろうとする焦燥感のようなものが薄れてきて、重要なものと特に身につけなくていいものの見極めが出来てきたような気がしています。自分よりも大切なものができたことで、子供に愛されるにふさわしい善の存在でいたいという思いが路上喫煙の注意に繋がっている気がします!




■WOWOWにてドラマ化。AIとの結婚生活を描いた京都SFコメディ

「ぴぷる

■366日。日めくりで哲学者の教えと出会う

「まいにち哲学」

■第五回京都本大賞受賞。一度きりの人生について考える、哲学エンタテイメント小説 「ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。」

■やわらかスピリッツで連載(コミック)

「WeTuber おっさんと男子高校生で動画の頂点狙ってみた」

■LINE漫画連載中。(コミック)第三回カクヨムWEB小説コンテス大賞受賞作品

「アラフォーリーマンのシンデレラ転生」

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