ありがとうムツゴロウさん!! 鋭すぎるムツさんの洞察 人間という生き物
ムツゴロウさんが亡くなってしまった。会ったこともないのに僕の人生に大きな影響を与えてくださった方であった。動物好き、犬から離れられない性質になってしまったのもムツゴロウさんのおかげである。
ムツゴロウさんの体験や本は素晴らしい。
体験はYou Tube「ムツゴロウの656」で見られる。
本も、内容は凄まじい量の知識と体験と頭の良さと愛情が詰まっている。それなのに絶版が多い。
もし下の記事で興味を持ったらムツゴロウさんの本を図書館で借りたり、買ったりしてください!!お願いします!
僕の読んだ中で1番印象に残ったのは、実は人間についての洞察である。
ムツゴロウさんははじめ、「動物をあげることでお金を得ない。かわいがってくれる人に無料であげよう。そうしして命が増えていけばどんなにすばらしいことだろう」と命が生まれたら、欲しいと申し出た人に無料であげていたそうである。
飼いたいとわざわざ申し出た人なら、きっと命を大事に育んでくれる。命に値段はつけられない。動物好きだからこそ、それは当然だと感じる。
しかし、無料であげた犬たちは不幸になった。面倒を見てもらえず病気になったりしていた。その子達を引き取り、ムツゴロウさんは辛い気持ちでリハビリをしたそうである。ちなみに犬はセントバーナード。立派で、思わず自慢したくなる穏やかな犬である。
ムツゴロウさんは気がついた。お金がからまないからだと。
あなたもどこかでこう感じなかっただろうか?「セントバーナード?それはすごい」
「いくらだろう」
「血統書付きの犬か…」
などなど。
「人間というのは不思議な存在です。10万円を払って買った犬はかわいがられるのに、タダでもらった犬は粗末にされるのです。」
確かに、相場より物を安く売ると、変な人が群がってくる。人の質の問題というのはある。
が、僕もセールで買った洋服より、定価で買った洋服を大切にする。
保護犬サイトでも、雑種より、血統書付きっぽい犬のほうが即保護主が見つかる。すべて実際に「血統書付きの犬のほうが可愛い」からだろうか?高見えするという理由もどこかにないだろうか?
その後お金をいただいて売るようにしたところ、悲劇はピタッとやんだそうである。
僕はこの洞察から、保護猫保護犬は、価値を付けてから渡したほうが悲劇は少なくなると感じた。
あなたはどう思うだろうか?ぜひ、ムツゴロウさんの気持ちを本人が語った言葉で読んでみてください。このエピソードは『ムツゴロウ先生の犬と猫の気持ちがわかる本』に載っております。
ちなみに、一番好きなエピソードは同じくこの本の、「せつなグソ」のエピソードである。ぜひ、貴方が犬を飼っていたら今日は抱き寄せてください。
なかなかムツゴロウさんらしいぶっ飛んだところもあるが、愛情の量がすごいし、犬は家族の一員だという現代の常識もこの方や先達が、苦労して作ってこられたのだ。
今回記事を書いたのは上の理由の他に、YahooニュースやTwitterの記事も「最低聞き込みくらいしたか?」と言う記事だったり、コメントもちょっと触れただけの印象で批判したりと、僕には耐えられなかったからだ。
ちゃんと、ムツゴロウさん(他の方にもだが)の思考や物事の経緯をを少しでも理解しようとしてコメントしているのだろうか??この人がどういう思いで動物を育てたか。……イカン、熱くなってしまう。
というわけで、早速図書館に行くか、本日Amazonでポチッとな、してください!よろしくお願いします!!
「動物の〜」「人間というのは〜」部分は『ムツゴロウ先生の犬と猫の気持ちがわかる本』からの引用です。